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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「未完の漫画原作」を、なぜドラマ化するのか


近年、日本のテレビドラマで多くなってきているのが“漫画原作もの”を“TVドラマ”をする手法だ。昔は“人気連載小説”をドラマ化することはあったが、漫画をドラマ化すること…は滅多になかった。ところが、最近は“この種の手法”が極めて多い。その結果、最近の日本のTVドラマにはストーリー展開にムリがあったり、キャラクターが途中から変わっていったり、何が何だかわからないうちに終わりを迎えたりする作品が多い。大人のドラマとして、あまりにも“薄っぺらい”というか“深み”に欠けるような作品が目立つ。人気ドラマとして昨年10月~12月にかけ放映された「セクシー田中さん」という作品がある。わたしはタイトルに惹かれて観てみたのだが、この作品がもともと人気の漫画原作だということを知らなかった。しかも現在も継続中の“未完の作品”だというのだ。それをTVドラマとしては、既に完結させている。問題はないのだろうかと思っていたら、案の定、この作品に関して、原作者とTV局との間で問題が起こっていたらしい。要するに原作者は「もしTVドラマ化するなら、作品に忠実にして欲しい」と要望したという。ところが、実際に放映されたドラマは漫画原作とは“大いにかけ離れた作品”だったらしい。そこで原作者がクレームを入れ、その結果、終盤にかけては漫画原作者が急きょ脚本も担当するという“異例の展開”となったようだ。その経緯について、原作者がSNS上で詳しく記している。いちばんの問題は、なぜ“未完の作品”をドラマ化したのか……という点である。もし、ドラマとして“終わらせる”つもりなら、基本的に“漫画の人気”にあやかっての視聴率を期待した作品作りとなってしまう。したがって、そこには漫画原作者の“意図とするもの”は土台が反映されないこととなる。漫画原作をドラマ化すること自体が悪いとは思わないが、少なくとも“まだ終わっていない作品”をドラマ化すれば、トラブル必至となるのは眼に見えている。これがアニメ化するなら話は別だ。アニメの場合にはドラマと違って“漫画のように視る”ことが可能だからだ。ところが、漫画とTVドラマとでは“同じような眼で”見ることはできない。ドラマはドラマとしての“描き方”がある、それに、漫画世界では許される“過激な表現”とか“超現実的な展開”とかも、TVドラマではリアルには伝わらない。しかも、最終的な結末をどうするか決めないでスタートするなど、どう考えてもTVスタッフ側に問題がある。原作者を苦しめるような“タイトル借り”はすべきではない。
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