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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「株入門」と「強く、気高く、美しく」の二人


たまたま2人の人物の新刊書と、それにまつわる自伝的なインタビュー記事を目にした。その一人は元将棋棋士の桐谷広人氏であり、もう一人は元プロレスラーの赤井沙希氏である。元棋士7段であった桐谷氏の方は趣味で始めた“株投資”がいつの間にか本職となり、それが雑誌・TVなどで紹介されていくうち、その入門書を書いて「桐谷さんの株入門」ということで増刷を重ねているらしい。この種の本は多いが、難しい“書き方”をしたものや“テクニック解説”をしたものが多く、いわゆる素人の人が入門書を択ぶ時“自分と同じような目線”で教えてくれる本が少ない。そういう点で、二度も大きな失敗をして窮地に陥っている桐谷氏の本は近づきやすいのだ。また、この人がもう70代であるのに独身であること、車を持っていないこと、失恋が株を始めたきっかけであること、部屋の中ぐぐちゃぐちゃであることなども、もしかしたら“親近感”に繋がっているのかもしれない。一方の赤井氏の方は“浪速のロッキーこと赤井英和氏の娘”ということで認知度が高い。もっとも、そのこと自体が本人にとっては“苦痛の種”だったらしく、幼い頃に家族がバラバラになった関係で、実際には“幼い頃の父親”しか記憶にはない。その父親の名前が、何かと言えば持ち出されることに“苦痛”を感じながら成長したのは当然だった。そして、そういうことも含めて“すべて曝け出した”のが自伝本としての「強く、気高く、美しく」だった。おそらく彼女は、これを書くことで「自分は娘だが娘ではない」ということ、また「格闘技を択んだが父親とは関係ない」ということ、この二つを何よりも訴えたいのではないだろうか。或る意味で、ふたりとも“本を書く”とか“本を出す”とかが本業ではない。けれども、そういう人が書いた本が妙に人々の胸に伝わることがある。本人のコンプレックスでさえあった「過去は無駄ではなかったのだ」と感じることがある。もし、ふたりとも順調に成功していたなら「自分の体験が少しでも役立つなら…」という形での本執筆はなかったであろう。ちょっと“ふがいない部分”も持ちながらの成功記録であったことが、多くの株入門者や格闘技初心者に共感を与えて惹きつけているのだ。
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