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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「死亡者続出」の「聖地大巡礼」後悔はない⁉


サウジアラビアのメッカと言えば、昔からイスラム教徒にとっては「聖地」として知られている。少なくともイスラム教徒であれば、一生に一度はやって来てカーバ神殿においての儀式を受けなければならない。今年の場合には6月14日から19日の期間が“その期間”に当たる。したがって、当然のことながら世界中からイスラム教徒がやって来る。もちろん、そこはアラビアの大地で「カーバ神殿」の外には周りに高い建物がなく、真夏の日差しが容赦なく照り付ける。しかも、その神殿めがけて世界中から巡礼者たちが一挙に訪れる。そして気温は51度超。もう、それを聴いただけでぶっ倒れそうな気温なのだ。しかも、彼らは宗教上の理由から、人前では基本的に肌を見せない。ハダカにもなれないのだ。そうすると、どうなるかというと、熱中症とか脳卒中とか、そういった現象が巡礼者たちの間に次々と現れる。ちょっと表現は良くないが、神に祈りを捧げながら亡くなっていく人が続出しているのだ。実際に昨年は240人が死亡している。通常だと、そういうことなら“救急搬送”とか“応急施設”とかあって良さそうなものであるが、何しろ、場所が場所なので、そういうものは事前に用意してはならないらしい。それに、巡礼者たちの人の渦で身動き自体が容易ではない。いったん前に進みだしたら、後戻りなど出来ないのだ。こうした、さまざまな理由から、神様に接近して亡くなっていく人が後を絶たない。奇妙なもので、イスラム教というのは“一日に5回の礼拝”など、その戒律は他の宗教よりも厳しい。それなのに、なぜか信仰者たちは増え続けていて、他の宗教とは微妙に異なる。結局、文明が発展すればするほど、神が定めた(⁉)戒律に従おうとする者が増えている……という奇妙な現象が続いている。インドネシア当局は自国からメッカに向かった巡礼者のうち「136人が死亡した」と報道している。そんなに、人間の命を“奪い取っていく神”を誰も責めない。神の傍で息絶えたことも“聖戦”として受け止めるのだろうか。
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