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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「濃い眉・赤い唇」の天使“人相学的にもヘン⁉


欧州では昔の歴史的な建築物の“修復”がときどき行われる。奇妙なことに、それを行うのは必ずしも“専門の修復師”とは限らない。日本でなら、専門家以外は手を出さないと思うのだが、欧州ではよほど著名な建築物でもない限り、高額となる専門家には依頼をせず、比較的安くても引き受けてくれる身近な業者に頼んだりする。スペインのマドリッドに近いソリアにあるヌエストラ・セニョーラ・デル・ミロ教会でも、このほど古くなった教会の内部を“修復師”ではない“業者”に依頼して修復作業を行った。ところが、出来上がってみると、どう考えても「バロック様式の教会内部」とは思えないような“仕上がり”となっていた。18世紀前半に建てられた教会は、その当時の教会の多くがそうであったように、旧約聖書を題材にした壁画とかフレスコ画とかに満ちていた。古くなって、壁画が判然としなくなったので、だれもが修復の必要性は感じていた。ただ専門の修復師でなければ、実際にはなかなか“当初の雰囲気の壁画”を再現することは難しい。実はスペインでは、ときどき、修復師とは異なる人たちが修復を手掛ける。だから、修復の失敗は今回に始まったことではない。今回の場合、いちばん問題にされたのは「天使の画像」だった。修復された画像は「天使には思えない」「前とはあまりに違いすぎる」「どう見ても天使に視えない」など、信者たちの評判はよろしくない。今回の天使たちは、眉が濃く、そして唇が赤い。それは現代の街中を歩いている“女性の顔”に近い。実際に修復を請け負った人物は、もしかしたら“天使の顔”と気付かず“若い女性の顔”として仕上げてしまったのだろうか。実は、人相学的にも“眉を濃くする”と家系的な影響が強く出て来て「天使」のもつ“非家族性”が失われてしまうし、もう一つの“唇が赤い”のも、肉体的欲求の強い女性の特徴となる。つまり、天使の修復は、ただ単に“女性的な容姿”で描けば良い…というものでもないのだ。どちらかというと、家庭運の薄い、肉体的な欲求の乏しい中性的容貌であることが、それらしく感じさせる秘訣なのだ。眉を濃くして、唇を赤くすると、その画像は「生身の人間っぽく」なり過ぎるのだ。
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