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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「無重力で暮らす」と、あっという間に「老化」


当たり前の話だが、われわれは宇宙人ではなく地球人だ。したがって、ふるさとである地球環境で暮らしやすいように出来ている。もし、われわれが宇宙空間に留まって暮らさなければならなくなると、どうなるのか。予期せぬ形で、そのモデルケースともいうべき宇宙空間で9か月間過ごすことになったのがアメリカの宇宙飛行士バッチ・ウイルモア氏とサニ・ウィリアムス氏だ。彼らは試験飛行で宇宙ステーション(ISS)へと向かったのだが、宇宙カプセル「スターライナー」の調子が悪く、結局、帰還用としてそれを使うことが出来ず、しばらくISSに留まったままとなった。もちろん宇宙ステーションは、万一のことにも備えて、長期滞在も可能な状態にはなっているのだが、そうは言っても無重力の極限状況で経験したことのないストレスや不安を抱えながらの暮らしとなる。その彼らが無事287日ぶりに地球へと帰還することが出来て、現在は健康診断などを受けている。ところが、健康状態自体には特別な以上は見受けられないのだが、一つだけ著しく変化したのは、その外貌だった。つまり、9か月間、地球を離れていただけなのだが、まるで何年もの間が経過しているかのように“年老いた印象”だというのだ。特に女性のウィリアムス氏は出発前はブラウン系の美しい長い髪で、健康そのものの風貌だったのに、帰還した今は完全に白髪となって、げっそり痩せ衰え、皴も深くなってしまった。人間生理学の専門家によれば、極度のストレスと緊張状態が続いたことによって、本来の身体の機能が果たせなくなっていった結果だと診断している。人間の身体は「極限状態を処理するようには出来ていない」と論評している。確かに、経験的にも、ストレスの多い環境状態に置かれると白髪は増えやすくなり、食べても痩せて来る。ただ、本来の状況に戻って数か月もすれば、元々の身体に戻っていく経験をする人は多い。われわれは、やっぱり地球人で地球環境に適応しやすいように出来ている。SFのような宇宙旅行を夢見ている人は多いが“地球外で生きる”のは決して簡単なことではないのだ。
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