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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「米国」と「中国」に振り回される日本の経済


「日本」の“先行き”が一段と不透明になってきている。特に経済の部分だ。何しろ、為替市場が安定していない。昨年10月に「1ドル=151円」の“猛烈な円安”となって、世間もマスコミもこぞって「悪い円安」と叩いたが、今度は一転して急速に円高が進んでいる。今日真夜中の段階では「1ドル=127円半ば」と言った状態だ。この2か月余りで24円も「円高」へと逆進している。あまりにも不安定な動きで、これでは仮想通貨(暗号資産)とあまり変わらない。仮想通貨が“通貨”として普及しなかったのは、一つには“市場通貨(法定通貨)”としてはあまりに不安定だったからだ。昨年夏から今年にかけての「日本円」も、そういう点だけで言えば「変動が激しすぎる通貨」となっている。もちろんFX投資などで、この状態を逆手にとって“大儲けする輩”がいるのかもしれないが、世界経済の観点からはいろいろ支障が生じやすい。日本の場合には“輸入品”と“輸出品”がコロコロ値段が変わりすぎることになる。昨年10月、輸入品を原材料に使っていた製品や商品はことごとく値上げの対象となった。1ドル150円での輸入なら“値上げ”せざるを得ないではないか。ところが今度は一転して1ドル127円だ。そうすると値上げしていた部分を“値下げできるか”というと、それは難しい。また、いつ円安方向に進むかわからない状況では、とりあえず様子を見るしかない。同じことは輸出産業にも言えて、日本は相対的には輸出企業の方が多い。そういう企業は、これまで円安が進むことで“安い製品・商品”を広く海外へと輸出できた。それによって、輸出企業の多い「日本」は全体とすれば潤ってきたのだ。ところが一気に“円高”が進むと、これまでよりも“価格を上げて”販売しなければならない。技術力で優秀な「日本」は“良い製品を安く”販売できたのだが、円高が進むとそうはいかなくなる。しかも一気に進まれると、それに対応できなくなる。半年とか、一年とか、値段を据え置きにしなければならない製品も多い。だから“急速な為替変動”は困るのだ。しかも、それを作る一番の原因は「米国」や「中国」の動向なのだ。そのアメリカの金利やインフレ率がドル円相場に最も大きな影響を与える。また人口がもっとも多い中国の動向が“製造業”の未来を左右する。つまり、日本経済の行方は、そしてドル円相場の動きは、この両国に掛かっている。「日本」は自国とは関係ないところで「円」の動きを左右され、今後も激しく両国に翻弄され続けるのだ。
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