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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「罪を洗い流す」はずの祭典で30人以上が圧死‼


インド人の宗教観とその行動には“理解しにくい部分”が多い。29日、インド北部のプラヤグラージでは「クンブ・メラ」と呼ばれるヒンズー教の祭典が行われていた。この地域は聖なるガンジス川とヤムナ川の合流地点で“もっとも聖なる地”の一つだ。この聖なる河で沐浴をすれば「あらゆる罪を洗い流すことが出来る」と信じられている。近年のインドは世界でも有数のIT王国で、科学的に“最先端を行く国”の一つなのだが、その一方で未だ“宗教の威力”は絶対で、国民の多くが熱烈なヒンズー教徒だ。だから、その教えを忠実に守って「沐浴に行こう」とする気持ちがわからないではないが、IT社会で情報が伝わりやすくなった分、みんなが目指す方向も集中してしまい、近年は毎年のように“宗教祭典時の混雑事故やハプニング”が生じている。今回の場合、数千万人が一挙に訪れ、イベント会場の障壁が壊れて、折り重なるように人々が倒れ圧死状態となってしまった。いまのところ死者が30人程度、負傷者が60人以上と視られているが、今後増える可能性もある。どんなイベント会場であれ、数千万人もが一挙に訪れれば、当然、混乱が生じ、予期せぬハプニングが起きやすい。しかも、これまでにも宗教的なイベントではしばしばこれに似た事故など生じているにもかかわらず、その対策が十分ではなかった。それにしても、二つのことが私には疑問なのだ。その一つは、宗教的な“教え”に対して、どうしてそんなにも素直に従えるのだろう。もちろん信仰心が強いから、聖なる地で沐浴をすれば「罪を洗い流せる」と信じての行為なのに違いない。けれども、数千万人もが一度に訪れるほど、その「効用を信じる人達がいる」ということ自体が、まず驚きなのだ。もう一つは、元々、ふだん、そんなに“悪いこと”をしていなければ「罪を洗い流す」という発想は起こらない。ということは、彼らインド人は、そんなに日頃から“罪深いことをしている”のだろうか。圧死しなければならないほど、そこに詰めかけるのはどうしてなのだろう。もしかすると、われわれ日本人が“罪の意識に乏しい”だけなのだろうか。それとも、インド人は、日頃から“罪ばかり犯している”哀しい民族なのか。いや、日頃から、哲学的な問いかけが好きなインド人は、自らを“罪人にしてしまいやすい”思考回路を持っているに違いない。
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