厚生労働省が昨日公表したデータによると、SNSなどで“自殺相談”をしてくる人たちの9割が20代で、そのうち95%は女性だったという事実が明らかにされた。このデータだけから考えると、日本は20代女性が“生きにくい世の中”になっている。データ上だけから分析すると、“自殺相談”女性には、未婚者の比率がやや高く、恋愛経験の多い女性の比率が高く、預金のない女性の比率が高かった。因みに、これとは別なアンケート調査では20代女性の6割が「死にたい」と思ったことがあると回答している。もっとも、これらはあくまでも「死にたい」であって、実際に“自殺する”ということと必ずしも同じではない。なぜ、こんなことを言うのかというと、実際の“自殺比率”においては圧倒的に男性の死亡率が高く、女性はその半分にも及んでいない。早い話、一時的に死にたいとは思っても、本当に実行してしまうのは、相談率としては極端に低い男性の方だということである。女性の場合には、誰かに話すことによって、その気持ちが薄らいだり、癒されたりするからかもしれない。もう一つ、男性の方が“切羽詰まった状態”にあって、女性の方は客観的に見ると、死ぬほどの“切迫状態にない”ケースも多いからだろう。そうは言っても、これらの“数字”は深刻である。黙ったまま自殺してしまう男性も含めて、若い人たちが“将来に希望が持てる世の中”になっていれば、このような数字は出て来ないはずだからだ。私は十代半ばの時、自殺を試みて失敗した。すべてに絶望し“自分の将来に光が当たる”ことなどないのだと勝手に思っていた。けれども失敗して目覚めた時、姉が言った「生きていれば良いこともあるよ」という一言に救われた。そう、人は自らが苦しんでいる時、そういう単純な一言に救われるものだ。今回のデータの中で、恋愛経験の多い女性の比率が高いことに、私は注目する。つまり、失恋とか、片想いとか、不倫とか、そういう体験から世をはかなむケースも多いからだ。ところが、そういう女性達が、その数年後には“新たなる恋愛”や“幸せな結婚”をしているケースを、私は占い師として無数に見てきた。女性達の方が、男性達よりも立ち直りが早い。女性達は、死にそうで死なないのだ。
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