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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「芸能人」より「介護職員」の方が充実している


人はときどき人生の途上で立ち止まる。「この道だけが自分の道なのか」と、立ち止まる。多くの人は、一時的に立ち止まるのだが……そのまま進んでいく。少数の人だけが、立ち止まった後「もう一つの道へ」と、恐る恐る歩み始めていく。数年前、コロナ禍が起こって、大きく“混乱した業種”の一つが「芸能界」だった。彼女の場合には、それまでにも考えるところがあって、迷いながら“芸能人としての歩み”を続けていたようだ。だから、或る意味では“コロナ禍”がなかったとしても、もしかしたら“分かれ道”に向かったのかもしれない。きのう久しぶりに「トークイベント」の場に、コロナ禍の2020年10月1日「芸能界引退」を宣言した元女優の岩佐真悠子氏が登壇した。彼女は、その後、完全に芸能界を去って現在は介護職員として週5日、老人ホームで働いている。そして、そういう日々を「大変に充実した日々を送っています」と報告している。この人は確か“美少女コンテスト”か何かで択ばれて芸能界に入った人で、その後も、第一線で活躍していた。引退する少し前から、多少、華やかな場への露出が減っていたようには思うが、仕事に行き詰った感じではなかった。それでも、本人の中では、迷い続けていた部分があったようだ。そして、コロナ禍がやってきたことで、じっくりと考える時間が生まれ、もっと直接的な形で「世の中に役立つ仕事がしたい」と考えるようになったようだ。そして、いまは、その直接“役立つ形”で介護職員として、生き生きと充実した暮らしをしている。だから、後悔も、迷いもないようだ。もちろん、女優と介護職員とでは、その収入格差は歴然としている。それでも、仕事としての充実感や達成感というのは、人それぞれに違っている。彼女の場合には、老人たちの感謝の言葉や、彼らの手助けをすることで“共に生きていく”という働き方に悦びを憶えている。それは女優として“映像の中で輝く”ことよりも、ずっと、ずっと、手応えのある働き方なのだ。よく収入だけで“仕事を変えていく人”がいるが、どんなに収入を得ても、どんなに名声を得ても、数年経てば“その跡形が無くなってしまう”仕事もある。人に“生きていく力を授ける仕事”は、何にも増して“一緒に命の悦び”を感じられる仕事かもしれないのだ。
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