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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「街の小さなパン屋さん」が次々と消えて行く


世の中には誰でも比較的簡単に始められる“お店”というものがある。その代表的なものの一つが“パン屋さん”だ。パン屋さんの場合に“修業時代”というのはあまり聞いたことがない。素人からでも比較的“小資本”で簡単に始められるのが“パン屋さん”というお店だ。もちろん、それなりの店舗が必要だし、それなりの設備も必要だ。ただ小さなお店なら“作る側”と“売る側”の最低2人が居れば良い。だからケーキ屋さんなどと同じく、立地さえ良ければ、狭い店舗でも十分に採算がとれる……はずであった。ところが、ここにきて原材料である輸入小麦が高騰している。それに作る時に必要な燃料費も高騰している。コロナ禍が終わって、テイクアウトブームも去った。そうなると、よほどの数を捌かないと商売として成り立たない。ということで、2023年4月~2024年3月の倒産件数が前年度比85%増となってしまったのが“パン屋さん”なのだ。倒産したところのほとんどは、俗にいう「地元の小さなパン屋さん」で名の知られた大手ではない。大手の場合は原材料費の高騰を価格に転嫁できる。デパートとか、スーパーとか、コンビニとか、道の駅とか、そういうところに卸しているようなところは価格転嫁しても「売れなくなる」ということはない。けれども、街の小さなパン屋さんはそれに右習え出来ない。周辺住民が“お客さん”だからだ。みんな“その味”と“その価格”で買いに来ている。もちろん、実質的には赤字販売できないから、ほんの少しだけ、気持ちだけ値上げしたりする。そうすると地元のお客さんというのは、いつも四個買うのを三個に控えたりする。それをされると、やっぱり値上げできない、と思ったりする。こうして悪循環となり、街のパン屋さんは自分で自分の首を絞めていく。今回、倒産しているところのほとんどが、データ的には負債1億円未満の“超零細企業”なのだ。つまりは、元々が“儲けの乏しい”商売をしてきている方達だ。中には永年の“夢”を実現させる形で、街のパン屋さんを始めた方達も居るだろう。確かに特別な修行はいらない。けれども、その代わりのように“時代的な運”に恵まれなければ、成功できないのがパン屋さんなのだ。
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