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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「街全体の景観」か「お城周辺だけ」と観るか⁉


海外のさまざまな観光地を旅行された経験がある方なら、だれでも感じたことのある違和感の一つに「歴史的建造物」や「遺跡」周辺と、それ以外の地域とでは明らかに“違う街”として扱われていることだ。同じ市内なのだが「旧市街」と「新市街」とでは、あらゆるものが“別物”として扱われる。旧市街では新しいマンションを建てるなどもってのほかで、何百年も、時には何千年も、時が止まったかのように“昔のまま”保存し続ける。その一方で、行政的に区切られている「新市街」では新たな建物が次々と建っていく。つまり、住人も観光客も「ここから先は旧市街だ」という認識で暮らしているから、新市街では“歴史観光を売りにした土産物”などを売っている場所はない。あくまでも「旧市街」は“時を超えた地域”なのだ。その点では、わが「日本」の観光地はどうもあいまいで、どこまでが旧市街なのか、どこからが新市街なのか、目印となるものは何もない。というか、そこに住む人たちだって、どこからが“観光地域”なのか、ハッキリと区別していないように思う。島根県の松江市は「国宝・松江城」で有名なところだが、そうは言っても、それだけでもっているような所でもない。その松江市内で、19階建ての高層マンションが建設中だ。実は、このマンションに対して周辺住民たちが「景観を損ねる」ということで裁判を起こしたのだ。現在すでに17階付近まで建設中らしいのだが、それを「景観を損ねない15階までのマンションに建て替えよ」という主張だ。大昔の話なので、現代でも通ずるかどうかわからないが、確か京都は「6階以上のマンションを建てることは禁止されている」と聴いた。したがって京都市内には高層マンションはない。ただ松江市の場合、京都ほどの知名度はなく、観光客数も比較にならない。確かに松江城は「国宝」として価値があるのは判るが、仮に、その近くに予定通り19階建てマンションが出来たとして、それによって「景観が失われてしまう」と言い切れるものなのかどうか、近景写真でも写り込むなら原告側主張は正しいのだが……。双方とも争う気でいるらしく、妥協の余地はなさそうなので、裁判所がどういう決定を下すのか、全国各地に似たような地域があるだけに、その判決を注目したい。
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