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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「運命の予感」が狂気を誘発した


地下鉄サリン事件が発生して今日で22年が経つ。今はもう「オウム真理教」は存在しないが、未だに教祖・麻原彰晃への信仰を持つ者たちはいる。80年代後半、日本はバブル景気に浮かれていたが、そういう世の中に“納得できない若者たち”が居た。それに付け込んだのが麻原だった。もっとも、麻原が最初から“悪事”を企んでいたのかというと、そうではない。実は私は、麻原と妙な因縁がある。或る雑誌の研究レポート記事で、確か記憶が正しければ“私の研究レポート”の後月号が“麻原の研究レポート”だった。私のレポートは“占い”に関するものだったが、麻原のレポートは“ヨガ”に関するもので、その中で彼は“空中浮遊”の写真を載せていた。この当時、彼のグループは「オウム神仙の会」という名称で、宗教ではなかった。ところが、この“写真一枚”で、彼は一気に“注目を集める人物”となり、私の方は無反応だった。彼は、それから少したって“ヨガの達人”から“宗教の教祖”に変身した。瞬く間に彼は有名となり「オウム真理教」そのものが世間の脚光を浴びた。しかし同時に“悪い噂”も流れるようになった。そして1994年6月“松本サリン事件”が起き、日本中を恐怖に陥れた。さらに翌年3月20日、地下鉄サリン事件でとどめを刺した。多くの疑惑が「オウム真理教」に向けられ、その教祖としての麻原彰晃に向かった。やがてTV中継をぶっ通し流す“異例の逮捕劇”へと発展するのだが、その“麻原逮捕の日”、本当は地元ワイドショーで“波木星龍の占い”が流される予定だったのだが、麻原逮捕の方が重要ということで“私の占い”は無くなってしまった。どうも、私は麻原には“分が悪い”ようであった。あれから22年、なぜ麻原は狂気へ向かったのか、それは自らの運命を予感していたからである。彼は、やがて自分の“すべてが失われてしまう”ことを予感していた。ところが、それは“彼自身の運命”なのに“人類そのものの滅亡”であるかのように錯覚したのだ。だから“人類滅亡”を叫び、それに“備えよ”と訴えたのだ。自分自身への“怯え&予感”があったから、彼の言葉には妙な説得力があった。その“救済のための革命”という怪しげな行為こそ、オウム真理教による一連の事件だった。

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