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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「魂」が入って「ドールハウス」がグランプリ⁉


ポルトガルで行われた国際映画賞で、日本から出品の「ドールハウス」が見事グランプリに当たる賞を受賞した。矢口文靖監督作品で主演は長澤まさみ氏だ。5歳の娘を亡くした主人公が骨董市で“娘に似た人形”を見つけ出すところから物語は展開する。こういうストーリーは比較的だれもが作中の中に入って行きやすい。どうしてかというと、だれでもリアルな人形には、なんとなく“魂が宿りそう”な体験的“幼い頃の記憶”を宿している場合が多いからだ。幼い頃の“そういう感覚”は徐々に失われ、無かったかのような形となっているが、映画のようなものの中で“そういう場面”に出逢うと、忘れていた記憶や幻想が妙によみがえってくる。われわれの記憶は、そういうふうに出来ている。だから不可思議な共感を呼びやすい。昨日、凱旋帰国した長澤まさみ氏は記者会見の場に、その人形「アヤちゃん」を抱いて登場し、まるで実際の母親のように抱いたまま会見した。この映画はまだ日本では公開されていない。6月に公開だが、海外の映画祭で大好評だったようで、つまりは日本人だけでなく、どの国の人でも“リアルな人形”に対する“幼い頃の記憶と幻想”は存在するもののようだ。ただ、ほんとうに“それ”は“幼い頃”だけの空想や幻覚なのだろうか。わたしは、必ずしも“そうとは思われない”いくつもの実例を知っている。したがって「人形に魂など宿らない」と否定することは簡単だが、そうとも割り切れない“多数の実例”もあることを考えると、この映画はたぶん日本国内においても、予想をはるかに超えた観客を呼び込むのではないだろうか。もちろん、それはこのアヤちゃんに“魂が宿った”可能性が強いからだ。奇妙なことには、こういうものはいったん「魂」が宿ると、必ず、何らかの現象を引き起こす。多分、この映画は多数の母親たちを引寄せることだろう。幼い頃に亡くなった子供がいる母親だけではない。たとえば妊娠したのに、何らかの理由があって堕胎している母親。何らかの障害を持った娘がいる母親。学生時代からすでに“連絡が絶たれてしまった”母親。結婚後に“交流が絶たれてしまった”母親。そして“幼い頃”とは、まったく違った人柄に変貌した娘を持つ母親。さまざまな母親が、さまざまな思惑を持ちながら、この映画を見に行く。
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