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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「130円」は通過点、一気に「140円」目指す⁉


「ドル円相場」が“怪しい段階”に入ってきた。年初から私がここで述べていた以上に“円安”が一気に進んでいる。何度も繰り返すのは好きではないが、島国で資源の乏しい日本にとって、本来なら“円安”は悪いことではない。問題は“一気に円安が進むこと”なのだ。「日本」は現在でも“先進国”の一員に居る。さまざまな事情において、後進国というか、発展途上国においては、こういう“一気の為替変動”というのは起こり得る。けれども、経済や社会が安定している先進国においては“緩やかな為替変動”はあるのだが、それこそ戦争でもしない限り、一気の為替変動は起こらない。だから、一時的にロシアの通貨である「ルーブル」は大きく下落したのだが、どういうわけか現在は再び戻している。この「ルーブル」と同じように下落していって、ルーブルが戻していったのに、逆に「いっそう下落している」のが、いまの“ドル円相場”なのだ。アメリカの通貨である「ドル」に対してだけでなく、どの通貨に対しても「円」は下落している。早い話、海外旅行に行って買い物をした時、あっという間に“お金が無くなってしまう”のが「円安現象」だ。もちろん、だから輸入品はいっせいに値上がりする。これまではガソリンなどの“エネルギー源”や“食品原材料”などに限られていたが、今後は衣料とか医薬品とか住宅価格とか、これまでにも徐々に上がっていたものが、今後は眼に見える形で“大きく値上がり”するようになる。もちろん、その反面で“輸出産業”には益々の追い風となって、大儲けの企業と大赤字の企業とに大きく二分されることになる。だから「日本」全体で観れば、吉凶が交錯するのが「円安」なのだ。ただ輸出企業は庶民の日常生活に直結していない産業が多い。だから「悪い円安」などと評されがちなのだ。この「円安」だが、どこまで進むのかというと、とりあえず「130円」は“通過点”でしかない。一時的な“呼び戻し”はあっても、必ず通過していく。次に留まるとすれば「140円」近辺である。或いはここも突破して「147円」付近まで行けば「日本国内」では一気にインフレが進んで、世間が騒ぎ出す。その辺りで政策転換が行われるとか、海外の投機筋が方針転換するとかして、今度は一気に「125円」くらいまで戻すかもしれない。とにかく、あきらかに海外の“投機筋”を巻き込んでしまったので、そう簡単には為替変動は留まってくれない。進むにしても、戻すにしても、激しく動きながら年末まで、目の離せないものとなっていく可能性がある。
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