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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「1346万組」が「683万組」に急減した中国


「中国」という国は、なんでも変化が激しい。あっという間に変わっていく。そう考えると、我が「日本国」以上に予断を許さないのが中国の婚姻数だ。昨年一年間の婚姻数が統計を取り始めた1986年以降で最低の683万組となったと発表している。もっとも多かったのが2013年の1346万組だから、その9年後に半数近くまで落ち込んだということになる。もちろん、その間にあらゆる意味で「中国」という国は大きく変わった。日本においての9年間とは比べ物にならない。とはいうものの、その急激な“落ち込み速度”は異様なほど早い。ちなみに我が日本の場合、婚姻数がピークだったのは高度成長期の1972年で110万組だった。中国における10分の1にも届かない。そして昨年はというと52万組である。つまりピーク時からは半数以下となっている。だから、急激な落ち込みとはいうものの中国の婚姻数はまだ“半数以下”とまではなっていないので、その点では救いがある。もっとも、9年間の間に半減したのはあまりに早すぎる。日本の場合には40年間もかけて半減したのだ。逆に言うと、日本の方が、そういう意味では“救い”があるともいえる。これ以上は急減しない可能性が高い。なぜなら2021年よりも2022年の方が1万組ほど婚姻数が増えているのだ。だから今年はコロナも終わって多少“微増していく”可能性が高い。つまり2021年を“底”として僅かながらでも右肩上がりとなっていけば、徐々に“婚姻数を増やしていける”可能性はある。一方中国の方は、まだまだ予断を許さない。何しろ、その落ち込み角度が激しすぎるからだ。いってみれば日本の40年分の減退を、わずか9年間で“並ぼうとした”ことになる。その急減する勢いを一気に抑えきれるものだろうか。余程の“歯止め対策”でも取らなければ、その低下を押し止められないような気がする。もちろん、婚姻数というのは“少子化”と重なり合うもので、中国の経済的な発展にも影を落とす。日本の10倍以上の人口を抱える国は、まさにこれから“試練の時”を迎えようとしているかのようである。
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