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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「69m金色座像」と「41mブロンズ涅槃像」


世界的な観光地といえども、コロナには勝てない。ということで我々が知らない間に観光地に“新たなる見もの”が出現していることは多い。例えばバンコクだ。さまざまな仏教寺院や遺跡などで“見どころ”は多いのだが、今年の6月にまた“もう一つ”新たな見ものが誕生していた。それがワットパクナム寺院に出来たパブッタ・タマガーイ・テーモンコンなる金色の仏像である。何しろバンコクの中心街ではないが“座像”なのに69mもあるので、街中からでも胸部以上が望見出来るのだ。元々金色だが、バンコクの夕日を浴びると、より妖しく輝く。何度もバンコクに行った人だと「もう寺院はいい」となりがちだが、街中からでも視ることが出来る金色の座像には何となく手を合わせたくなるではないか。日本にも、そういう意味で言えば“何となく手を合わせたくなる仏像”はある。しかも、この仏像、横になっている。いわゆる「釈迦涅槃像」というやつだ。昨日、その涅槃像に対して“御身拭い”と呼ばれる行事が参拝客も含めた二百名以上で執り行われた。福岡県篠栗町にある南蔵院というのが、その涅槃像のある寺院だ。ブロンズ製の美しい涅槃像は横41mもある。縦は11mだが、それにしても大きい。ブロンズ像としては“世界一”と言われる。真言密教系の寺院だが、ここの住職である林覚乗氏は“ジャンボ宝くじ”で1億3000万円を射止めたことでも有名らしい。そのせいか「宝くじのパワースポット」という形でも広く知れ渡っている。この寺院で発売している“大黒天をかたどった御札”が金運を引寄せると評判だ。元々は「出世大黒天」という形で、金運というより出世運を“売り”にしていたのだが、いつの間にか“宝くじ運”に変わったようだ。通常の寺院は“宝くじ”のような現世利益的な効能を嫌うのだが、ここは密教系なので、涅槃像や大黒天のやや“東南アジア系の仏教”を想起させるのが特徴だ。さてバンコクに出現した69mの金色座像も魅力的だし、福岡に存在してきた(私が知らなかっただけかもしれない)41mの釈迦涅槃像も魅力的である。そのうち機会があったら両方とも視てみたいものだが、最近は齢なので、長時間飛行が私はおっくうである。私は寺院に限らず、宗教遺跡や宗教施設を観て歩くのが好きだ。特に、ほかのことろには無いようなものが存在している所は、私の好奇心を刺激する。そういう点で言うと、がらんとした空間だけのイスラム寺院はちょっと寂しい。日本の神社も、もう少し独自性があっても良いような…。
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