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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「9割」が辞めたいと思う「看護師」という職業


今年9月に現役看護師の人たちを対象にして行われた調査で、その90.7%の人たちが現在の“職務”を「辞めたいと思ったことがある」と答えていた、と報告されている。その一番の理由は「激務すぎる」とか「残業が多すぎる」とかいう理由だ。中には「仕事に見合うほどの収入が得られていない」というのもあった。また“女性の多い職場”での対人関係に悩んだり、或いは“上からの指示が絶対の職場”に対しての反発もあるようだ。さらには患者やその家族からの“理不尽な物言い”に、やりきれなさを感じるケースもあるようだ。だいたい患者やその家族からの“理不尽な物言い”は、看護師なら誰に対してもぶつけるかというと、そうではない。あの看護師さんなら「聴き入れてくれる」とか「反論しないだろう」とか思うような看護師に対して向けられる場合が多い。上司からの“絶対的な指示”にしても同様で、医師にしろ役職看護師にしろ「言いやすい部下」というのが居る。同じ職場でも、無意識のうちに“それ”を選別している。女性の多い職場は、特にその傾向が強い。したがって、同じ職場で働く場合でも、半分イジメに近いような“指示”や“業務”や“小言”を受けやすい看護師の人が居る。ましてや、9割の人が「辞めたい」と思うような職場で、そういう状況が起これば、気の弱い人、過敏な人、同情しやすい人、機転の利かない人、情緒不安定な人は、とても“勤め続けていられない職場”ということになる。日本の医療現場は、どちらかというと“患者=お客様”的な意識も強い。だから余計に看護師は“医療従事者”であると同時に“癒しのサービス業者”的な要素も持っている。その反面で、根本的に人数が足りていない場合、業務内容をきちんと把握・習得するまでの“研修期間”が圧倒的に不足している。つまり、採用されたら“即実践”というような状況に追い込まれる看護師の人たちもいる。本来、心身に余裕を持って取り組まなければならない仕事なのに、それが出来ない状況が続いているのは、どこに問題があるのだろう。先頃、国連人道問題調査室というところから示されたデータによると、今年に入って“世界の紛争地帯”に送り込まれている“人道支援関係者”の死者数が281人に及んでいるという。その多くは医療関係の支援者だ。世の中は、国内でも、海外でも、医療の最前線で“戦う人たち”を、もう少し守れないものだろうか。
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