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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「AI」が活躍する世界と、活躍できない世界


最近、さまざまな分野で秘かに活躍し始めているのが「AI頭脳」だ。通常は「AIロボット」というのかもしれないが、事実上はまだ「AI頭脳」の段階であるような気がする。先日AI開発を手掛けるラディウス・ファイブが、十数点のイラストを読み取り、その作風を学習して“新たなキャラクター”を作り出す作画AI「mimic」のデータ版を公開した。その注目度は高く、会社側が想定していた10倍以上の利用があったという。この作画AIでは“他人のイラストを使用すること”は禁止しており、あくまでも本人が自分で描いた15枚以上のイラストを学んで、それを基として“新たなキャラクター”を創り出す「お助けマン」としての活躍を意図しているらしい。ところが、実際には“人気作家からの盗用”が行われる可能性も高く、著作権侵害の問題が出て来る可能性が指摘されていてストップがかかった。確かに、イラストやマンガの世界は昔から“盗用疑惑”がはびこっている世界で、作画AIそのものには“倫理”というものが通用しない。したがって法律的な規制は検討しなければならないが、とりあえず今後“大いに活躍する”可能性は秘めた分野であることは間違いがない。一時期、将棋の世界でも“AIの出現”で、それを隠し持っていたのではないかと疑惑が掛けられたプロ棋士が居た。ところが今は、それが“新手を産む”ためのヒントを与えるとして、再注目を浴びている。ただ例えば「占いの世界」では残念ながら、そういう意味での有益なAIが開発されていない。私は昔、ソフト開発業者からの依頼で“占いソフト”の開発に協力したが、正直、良いものは出来なかった。生年月日時を打ち込んで出生時の命式やホロスコープは出来る。そして、個々の星の配置からの解説は組み込める。ところが、それを“個々”ではなく“総合的”に選別して「一つの結論を生み出す」というのが出来ないのだ。だから、良いことも悪いことも同時に出て来る。何が何だかわからないような回答となる。これでは実占回答としては使えない。だから今もってAIを占いに使用して“的確な判断”を下せるような企業も占術家も出現していない。本当はまだまだ諦めるべきではなく、さまざまな角度から実験を繰り返して、人間以上に“正確な予知予言”の出来る「占いAI」が誕生してほしいのだが、少なくとも、私の知る限り、それに本気で挑もうとする占い師はいないのだ。
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