世の中には“その時”には「無意味」に思えても、やがて“それ”が大いに役立つ時期がやって来ることがある。「TPP(環太平洋経済連携協定)」など、その代表的な産物だ。この「TPP」という名称がマスコミに取り上げられ、社会的にも注目されていたのは、もう何年も前の話だ。実はその初期の頃、私はある雑誌から「日本はTPPに対して参加すべきなのかどうか」という“占い質問”を受けた。こういう質問を占い師に訊いてくる方も訊いてくる方なのだが、それにまともに“占いで答える”私も「どうかしている」と言えないこともない。とにかく、その雑誌上で、私は「日本はTPPに加盟する方が良い。アメリカが加わらなければ無意味だという見方が多いが、占いから観ると、必ず将来的には役に立つと出ている」と言ったことを述べた。元々その名称が示すように“太平洋地域”の連帯を経済的に強めるのが目的の協定なので、東南アジアの国々が多く加盟している。それにプラスする形で「日本」「カナダ」「オーストラリア」が加わっている。したがって、本来から言えば「英国」などは“枠外”のような気もするのだが、EU(欧州連合)から離脱した英国は、その“代わりのもの”を求めていた。その結果として“TPP加盟申請”をしてきた。最近になって「中国」に続いて「台湾」もしてきたのだが、どちらかと言えば「台湾」の方が“受け入れる国”が多いよう私には思われる。何しろ、この「TPP」というのは、その加盟国全部がOKを出さないと加わることが出来ないという厳しい条件がある。にも拘らず、加盟したがるのは「それだけのメリットがある」と踏んでいるからだ。輸出入に頼らなければ“生きていけない”日本などは、加盟国が増えて来れば来るほどプラスに働く。本当はだから「英国」にも「中国」にも「台湾」にも、全部の加盟を認めたいはずだ。けれども、事実上「中国」と「台湾」の両方を認めてしまうと“トラブル必至”と思われるので、難航するのではないだろうか。数年前まで「自国ファースト」と言っていた国が多かったが、やはり“手を繋がなければ”各国とも潤って行かないのだ。
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