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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「YouTube時代」に“YouTube的番組”が消える


1982年10月にスタートした長寿TV番組「タモリ倶楽部」が3月末で終了となる。年月的に言えば40年間も続いたのだから「無くなって当然」ともいえるが、さまざまなマニアック分野を“ゆる~い感じ”で追及していくところは、どこか“殺伐な世相”を忘れさせるところがあって、時々観るのには良い番組だった。考えてみると、その企画や作り方はどこか現代のYouTube動画に似ている。似ているというか、こちらの方が先行していたわけだ。元々TV番組は“あらゆる世代”に理解できるように、興味を持てるように、制作しようとする。だから企画・編集の作業に時間が掛かる。ところが、この番組はそういう意味で言うと、けっして“あらゆる世代”は狙っていないし、その企画も“似たようなこと”を繰り返していて、特別“新鮮さ”にもこだわっている風がない。要するに、マニアックなものを適当に紹介していけば“なんとなく面白い”ものが出来上がっていくんじゃないの……という感じが伝わって、視聴者に媚びていないところも良かったのだ。ただ最近は“きわどい感じのモノ”はコンプライアンスに引っ掛かるから、そういう意味ではどんどんつまらなくなっていた。特に「空耳アワー」は外国の楽曲の歌詞が「奇妙な日本語に聴こえる」ということで面白かったのだが、これも“引っ掛かり”そうなものが多くなった。大昔、タモリ氏がTVに出てきたときには“きわどいこと”をいろいろとやって、日本のお茶の間に“テレビ”というものが必要な文化を作った。ビートたけし氏や明石家さんま氏も“TVの世界”を牽引したが、それはもうちょっと後だった。最初はこの人と大橋巨泉氏が昭和の“平和な夜”をリードしていた。もはや「マニアックな文化人」としての地位を得てしまった今はNHKで“博士的な散歩”をするしかなくなってしまった。だが、この人は“時代の潮流”に逆らわないので、TVでの長寿番組が多く、そういう意味では何十年も続く番組の「顔」として生き続けてきた。もしかすると、タモリ氏が本当にTV界から去ってしまう時、一つの“TVの時代”が終わりを告げるのかもしれない。
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