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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


いつからか「名誉運」の塊となった林真理子氏


人間の運命というのはわからないもので、自分自身は“それ”を求めていないのに、なぜか、どんどん“それ”が引寄せられてくるような人生がある。例えば、作家の林真理子氏だ。この人は、いつの頃からか“名誉運の塊”となっていて、いつの間にかさまざまな「地位・名誉」を与えられている。今回は次期の「日大理事長」というトップの座を与えられた。日大は前理事長の“脱税事件”などあり、学内における改革が必要とされていた。日大の評価そのものが世間的に良くないせいもあって、さまざまな学識者らに打診しても、誰もその“改革”に乗り出そうという人物は居なかったようだ。そこで最後に名前が出て来たのが、この大学の卒業生でもある作家の林真理子氏だった。だから“名誉なこと”ではあるものの、引き受け手のなかった「冠」を何となく“人が善さそう”だから平身低頭して頼み込めば被ってくれそう……というところからの選出であったような気がする。まあ、そういう経緯はともかく、この人は、いつの間にか“さまざまな称号”を授けられることになったようだ。私は、彼女が直木賞を取って作家デビューした時、将来、こんなにさまざまな形で活躍し、さまざまな「地位・名誉」を得ていくようになるとは、正直、思わなかった。正直に言うと、それほど才能がある女性には思えなかったのだ。もっとも、その評価が大きく変わったのか、と言えばそうでもない。小説にしてもそうだが、ほんとうに素晴らしいと絶賛できるほどの作品を読んだことはない。ただ、この人は正直だし、努力家でもある。そういう部分が多くの人から支持されているに違いない。結局、才能のあるなしよりも、人間的な“善し・悪し”の方が最後には評価される。さらに、もう一つ、忘れてならないのは「運」というものだ。この人は、才能はともかく「運」は間違いなく持っている。特に中年以降の「名誉運」というものを間違いなく持っている。だから、さまざまな称号をあたえられるのだ。「称号」は、お金では買えない。時々、お金に恵まれずに「称号」だけに恵まれている人を見るが、それもちょっと寂しい。彼女の場合は「称号」だけでなく、大きな「財運」にも恵まれた。大昔は「結婚できない」と嘆いていたが、それも“お見合い”という方法を活用してみごとに“素晴らしい旦那様⁉”を手に入れた。もし彼女が「恋愛でなきゃ嫌だ」とごねていたなら、もしかしたら、すべての「運」はやって来なかったかもしれない。
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