東日本大震災から5年たって、さまざまな心霊体験が語られるようになりましたが、それらの体験記録の中で私がもっとも注目したのは、震災で母親を亡くされた少女の奇妙な目撃談です。その少女は行方不明の母親を探すため連日、公民館に出向いていたそうですが、そこに並べられた遺体のほとんどが、お腹の上に「青い球」が浮いていて、それが共通していたので、なんとなく「みんな一緒だから寂しくないんだ」と理解した、というのです。もちろん、これは古くから「火の玉=霊魂」と言われ、私の幼少期くらいまでは一般家庭でも近所の方が亡くなった時などに「あの家から火の玉が飛んだ」とか、逆に夕刻時など火の玉を見たことで「寝たきりだったおじいちゃん、大丈夫かしら…」などと噂したものです。つまり、人が亡くなると同時に、肉体から“霊魂が幽体離脱”し、それが遺体処理するまで“肉体付近に留まる”ケースと、すぐ天空へと“飛翔してしまう”ケースがあるとされています。公民館の遺体の多くは、近親者に特定されていない状態だったので、お腹の上に「青白く燃える球」として浮いて見えたのでしょう。
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