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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


ぼろぼろカリスマだから価値ある『ファイト』


“電流爆破のカリスマ”として知られる「邪道」大仁田厚氏に密着したドキュメンタリー映画「ファイト」が12月6日から順次公開されることが決まった。「自分の生き方を見せてみろ‼ どんな人生でも這い上がれ‼」がキャッチコピーの映画だ。或る意味、大仁田厚に相応しいキャッチコピーだ。なぜなら、彼の人生は必ずしも“褒められたものではない”からだ。いや、むしろ、批判や嘲笑にさらされることが多かった。彼の人生の中で“ほんとうに輝いていた”のは、今回の8年間の密着ではなく、もっともっと昔の「大仁田厚」だ。そう、最初に“引退した”時の頃だろう。その頃の彼は、ほんとうにカリスマのレスラーとして世間的にも好印象で大きく評価されていた。ところが、彼はこの“引退”で、予想以上の脚光を浴びた。予期せぬ脚光を浴びた。それによって、言い方は悪いが「味を占めてしまった」ようなところがある。なぜなら、その後、彼は“復活”と“引退”を繰り返すようになったからだ。実際、7度も引退して、7度もリングに復帰した。これでは「辞める辞める詐欺」ではないか。実際、そういうような眼で、彼を批難する人たちも多い。とは言いながらも、とうとう「デビュー50周年」にまでなって、67歳になった現在でもリングに上がっている。元々この人はプロレスラーとしては小柄で身体も特別ガッチリしているわけでもない。したがって、いわゆる“見栄えのするレスラー”ではない。その彼が多くの観客を惹きつけるためには“何か強烈なインパクト”が必要だった。そこで彼が見つけ出したのが「電流爆破デスマッチ」という試合方法だった。つまり、リングの四方に電線を張り巡らせて、そこに触れるたび“電気が流れる”という試合方法だ。もちろん、一つ間違えば“あの世行き”という危険な試合方法だ。だが、小柄で特別強烈な技を持っているわけでもない彼が、人気を集め、新聞や雑誌やテレビで“派手に宣伝してもらう方法”としては間違いなく効果的であった。なにしろ、電線に触れると一瞬にして光り輝いて、その部分に電流が流れ、皮膚がただれる。音も、光も、臭いも、悲鳴も、黙っていても会場内が盛り上がる。この演出方法は受けて連日“超満員”となった。みんな“怖いもの”見たさでやって来る。こうして「邪道」という称号を引っ提げて、彼はいつの間にか“教祖的レスラー”となっていったのだ。もちろん、今日まで傷だらけ、痣だらけ、全身ボロボロである。もう一つ、彼は“謎のような言葉”をよく口にする。良く言えば“哲学的な物言い”であり、悪く言えば“詐欺師的な物言い”とも言える。実際、そういう弁舌の巧みさで一時期は“政治家”にも転身していた。だが、元々「正義の味方」が似合う人物ではない。自ら「邪道」というくらいで“ギリギリの路線”で生きてきた人物なのだ。そんな彼だからこそ「どんな人生でも這い上がれ‼」と言える。早い話が「傷だらけの人生」なのだ。
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