南米アルゼンチン、そのやや北部に位置するのがコルドバ、南半球なので現在は“秋のはじめ”くらいの季節、平均気温は23度くらい。そのコルドバに18センチ大(本当はもっと大きかったが、少し溶けたので…)の雹(ヒョウ)が降った。氷の塊だが、尖っていて危険な形状。おそらく“南米一の大きさ”であり、世界的にもアメリカの記録に次いで“二番目の大きさ”として記録に残るだろう。死傷者など被害者が出なかったことが奇跡のようにさえ思われる。アメリカでは2003年6月にネブラスカ州で47.6㎝、2010年7月にサウスダコタ州で20㎝、日本では2000年5月に千葉でピンポン玉大多数の雹が降り、162人の負傷者が出ているのだ。文字記録だけなら1917年6月には埼玉で29.5㎝、かぼちゃ大の雹が降ったという記述が残っている。またバングラデシュでは1986年4月に巨大な雹が降り92人が死亡したという報告があり、インドでも1888年4月、オレンジ大の雹が降り続き、230人もの尊い犠牲者が出た。ビー玉程度までなら日本各地で見掛けるもので、痛いとは思うが死ぬような危険は感じない。けれども、オレンジ大の大きさになれば多数の死傷者を出す“凶器”ともなり得るのだ。しかも、真冬ならともかくアルゼンチンでは初秋の季節、いや、過去の例を見てもインドやバングラデシュなど、とても雹など降りそうもないようなところで被害が記録されている。こういった自然災害には、まるで“生命体としての地球”からの“怒り”や“嘆き”、“呻き”や“叫び”が秘められているようで逆らうことの出来ない怖さが感じられる。「日本株の急落」とはまた違った意味合いでの“嫌な感覚”→「予感」。その“幕開け”でもあるかのような“次の事象”は絶対に起こってほしくない。
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