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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


ドラマのような「大統領暗殺&その首謀者⁉」


日本から遠い中南米諸国のニュースには不確実なものが多い。しかも、あまり詳しくは報道されない。だから、ほとんどの人は今から2年半ほど前にハイチの現職大統領が自宅で暗殺されていた事件を知らない。2021年7月7日の未明、ハイチのモイーズ大統領は首都にある豪邸で、米麻薬取締局を名乗る30名以上の武装集団によって取り囲まれ、その場で銃弾12発を浴びて絶命した。その場に居合わせた大統領夫人に対しても発砲し、腕などに重傷を負った。武装集団は室内から何らかの書類を探し出すと、すぐさま逃走した。あっという間の出来事で、警備員たちは間に合わなかった。警察は逃走中だった武装集団から数名を射殺し、23名を拘束した。その後も事件関与の拘束者は増えたが、彼らの首謀者は誰か、何が目的であったか、その重要な部分については未だ明らかになっていなかった。2年半以上が経って、同国の裁判官は、この事件が大統領夫人と当時のジョセフ暫定首相が共謀して、引き起こしたものであると結論付けた。ジョセフ氏やマルティーヌ元大統領夫人は猛反論し、このような結論を引き出したのは事件の数日前にジョセフ首相に代わって“新しい首相”となったアリエル・アンリ氏が、ハイチの司法制度を巧みに利用して「反対派を一掃しようとする迫害行為だ」と訴えている。事件には、わからない部分が多い。大統領を襲った武装集団など40名以上が逮捕されたが、首謀者に関しての確かな情報はない。この事件の捜査官や検察官たちは、しばしば妨害にあってスムーズな捜査が阻まれていた。そういう中で大地震が起こり、2200名以上の命が失われた。大統領の事件は後回しになった。アンリ首相は「大統領選挙を実施する」と公約に掲げていたが、結局、延び延びになって未だ行われていない。大統領不在の状態で、それでなくても政情不安と治安の悪化が続く国内は、薬物事件や強盗事件が頻発している。アンリ首相は事件前、元政府高官と頻繁に連絡を取り合っていたという証言もあり、その人物が指揮・命令しての捜査や裁判には疑問符が投げかけられている。ただジョセフ暫定首相を大統領夫人が信頼していたことは事実のようで、モイーズ大統領を殺害しようと企てた張本人だという証言者もいる。つまりは、だれが本当の首謀者なのか判然としていないのが現状なのだ。ドラマ化するにはもってこいの事件だが、もしかすると、元首相や元大統領夫人、それに現首相にも関わりのない“ほんとうの首謀者”がいるような気がする。
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