一般的な西洋占星学による相性理論からいえば、二人の出生図に基づく星の配置は必ずしも良くありません。
拓哉の太陽が「さそり 20度」なのに対し、静香の太陽は「おひつじ 23度」。拓哉の月が「みずがめ」なのに対し、静香の月が「かに」といずれも星座間150度アスペクトとなっているからです。
二人の場合、この150度というアスペクトは奇妙なほど関わり合っていて、拓哉の水星が「いて 12度」なのに対し、静香の水星は「おうし 12度」。拓哉の火星が「てんびん 27度」なのに対し、静香の火星は「おうし 27度」。拓哉の金星が「てんびん 15度」なのに対し、静香の金星は「おうし 12度」と、いずれも150度アスペクトを形成しているのです。150度というアスペクトは奉仕性の強いアスペクトで、相手のことを思いやる気持ちは強いのですが、すれ違いが生じやすく、気疲れで疲れてしまうとか、ストレスが生じるとかもしやすいアスペクトです。ただ、これだけ150度アスペクトで統一されているカップルも珍しく、このように緊密な同一アスペクトを沢山備えているということ自体、先天的に強い縁で結ばれている証明といえます。
実際にはこのように緊密なアスペクトで結ばれていることが、俗にいう「赤い糸」といえるのです。