T・Sさんのホロスコープでは、太陽はみずがめ座16度にあって、木星と135度アスペクト。金星はやぎ座29度にあって、月と90度、冥王星と150度(共にズレのない正確なアスペクト)、木星と120度、土星と45度、海王星と90度、天王星と180度と、沢山の惑星とアスペクトを形作っています。このように、金星が多数のアスペクトを持っているのは、交際関係活発で、さまざまな人たちと交流を持ち、愛情面は複雑となりやすく、何らかの芸術的趣味を持っている人の星相です。
それに対し、H・Eさんの方は、太陽はかに座18度にあって、海王星と120度、金星と30度、天王星・冥王星と60度、木星と0度、月と90度と、沢山の惑星とアスペクトを形作っています。太陽が多数のアスペクトを持っているのは、華やかさを備えた個性派で、社会的人気や名誉を得られやすく、幸運な人生を歩んでいく人の星相です。金星はふたご座17度にあって、太陽以外では、天王星・冥王星と90度、海王星と150度、月と60度アスペクト。T・Sさんと比べるとやや少ないといえますが、それでも五惑星とアスペクトを形成しています。
二人の相互アスペクトを見ると、T・Sさんの方は太陽が、H・Eさんの方は火星が、それぞれ相手惑星へと強力に働きかけているのが判ります。また、前世的な関わりを示すとされるドラゴンヘッド同士が、180度で向かい合っています。これでは、簡単に離れられません。
T・Sさんの太陽は、H・Eさんの金星に対して120度、火星に対して135度、木星・太陽に対して150度、冥王星・天王星に対して150度、海王星に対して90度、土星に対して45度と、実にさまざまな惑星に対してアスペクトを形作っているのです。これだけ、蜘蛛の糸のように縁が張り巡らされるのも稀にしか見受けられません。これは、T・Sさんの個性や地位や人生目的に、H・Eさんが無意識に惹き込まれてしまう事を物語っています。
一方H・Eさんの火星は、T・Sさんの金星に対して150度、太陽に対して135度、月に対して60度、冥王星に対して60度、木星に対して90度、海王星に対して120度と、これまたさまざまな惑星に対してアスペクトを形作っているのです。これらは、H・Eさんの情熱や肉体や性的魅力に、T・Sさんが無意識に引き寄せられてしまう事を物語っています。
男性対男性の恋愛の是非は別にして、これだけ各惑星同士が密接に結びついていると、いったん結びついてしまうと、余程のことがない限り、別れる方向へ進むとは考えられません。ただ、二人の場合には、実際には二人だけの関係でいるよりも、かえってもう1人誰かが常に加わっている方が、安定した関係が継続される、と示されています。つまり、どちらかが結婚していたり、別な恋人がいたりするほうが良い、ということなのかもしれません。初詣に、二人で一緒に出掛けると愛は永続化されそうです。