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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


不倫肯定で「100回」否定「15回」の“法裁き”


どうも釈然としない。何かがおかしいような気がするのだが、その“何か”とは“何か”と問われれば、明確には答えられない。「とにかく、おかしい」としか言いようがない。インドネシア・アチェ州の“法裁き”だ。この地域は「イスラム法」で裁かれる。そのこと自体は、よその国の一部地域での法裁きで、しかも“宗教法”なので文句のつけようがない。同じインドネシアでも「イスラム法」を施行しているところは、この州しかない。だから、もしも「イスラム法」から逃れたければ、他の州へと移住すれば良い。その点が中東などの諸国とは根本的に異なる。向こうは「国家」として用いているところもあるが、全体的には時代に沿って緩和されつつある。ところが、この地域の場合には古来からの伝統を、良くも悪くもそのまま守り続けている。私が不思議なのは、どうして「国家」として規制しないのだろうか、ということだ。各州の“独自性”を尊重していると言えばそれまでだが、同じイスラム教徒でありながら“違和感”を感じないのだろうか。さて13日に公開で行われたのは“むち打ち刑”である。“不倫・賭博・飲酒・同性愛”などの場合に施行される。お酒の好きな人やギャンブルの好きな人は絶対にアチェ州では暮らせない。今回は既婚の男女が一緒に居るところを通報され摑まったことでの刑罰なのだが、検察の取り調べに対して女性は婚外交渉を認め、男性は完全否定した。そこで「イスラム法」にのっとり、婚外交渉した女性の方は「むち打ち100回」の刑罰となり、さらに“6年余りの禁固刑”ともなった。ところが男性の方は最後まで婚外交渉を認めなかった。その結果、不倫カップルなのに、男性の方は、既婚女性に愛情を抱いた罪により「むち打ち15回」に止まったのだ。これって、どう考えてもおかしいのだが、確かに、男性の身体の方から“証拠品”を見つけ出すのは難しい。その結果、本人が否定し切れば「イスラム法」では“軽い罪”に留まる。しかも、これは公開で行われる“ムチ打ち刑”なので、インドネシア人の誰もが望見することが出来る。イスラム教徒にとって「イスラム法」というのは“正しい”のかもしれないが、そうはいっても他の州ではすでに廃止されているのだ。その廃止している州の人たちが、人権問題など持ち出さず、黙って観光し動画をアップしていることが、私には理解に苦しむのだ。
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