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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


世の中には「知らない方が幸せ…」も沢山ある⁉


或るインタビュー記事を読んだ。精子提供を受けて生まれ、それを知らずに29歳まで過ごし、偶然知ることになって、その後は「なぜ知らせてくれなかったか」「提供者を捜し出したい」という気持ちを強く持ち、20年以上経ったいまも「その想いは続いている」という人物のインタビュー記事だ。別に特殊な家庭環境にあったわけではない。その人物の父親が“無精子症”で大学病院に相談し、病院側から精子提供を受け、その結果として彼が誕生した……というだけの話だ。その人物は現在“医師”で、医学実習の時に父親側からの血液遺伝がまったく符合していなかったことで母親を問い詰め、母親の告白によりその病院の“優秀なる医大生”からの精子提供により妊娠していたことが知らされた。彼は「どうしてもっと早く教えてくれなかったのか」というが、わたしは彼の考えは間違っていると思う。もしも、子供時代から「ほんとうの父親は違う」と知っていたなら、彼はふつうに“勉強する良い子”で居られただろうか。もしかすると“ふさぎ込む子”や“反抗心の強い子”に変っていたかもしれないのだ。子供時代の精神的なショックは、その後の人生に影響を与える。実際、彼自身、本来は医学の道に進むつもりはなかったのに、なぜか何も知らないのに、途中から“医師”を目指す道へと変更した。ほんとうの父親の遺伝子は、確かに“受け継がれた”のだ。それで十分ではないか。現在、日本には“精子提供”によって生まれてきている人たちが1万人以上も居るという。昔から“精子提供”は“優秀な医大生”が受け持つことが多いと何かの本で読んだ。もし多数の“精子提供”をしている人物がいるなら“知らない子供たち”もが沢山いることになる。それらの子供たちが“出生の秘密”を知ることによって、幸福度が高まるとは私には思えない。同じようなことは「前世」とか「過去世」とかにも言える。もしも、われわれの生命が“神の選択”によって母体を与えられるものなら、その理由や選別は知らない方が良い。よく「前世を辿る旅」などをする人もいるが、それだって、知ってどうなるというものでもない。「運命の在り方」だって、われわれは知らず生きていく。最初から「これこれの人生です」と教えられるのは、不遇な人にとって“苦悩”以外のなにものでもない。知らないままの方が“良いこと”もあるのだ。
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