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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


世界で「気象」が荒れ狂っている


この冬、アメリカ東部とカナダでは記録的な寒波に襲われていて「爆弾サイクロン」と名付けられた低気圧が居座っているようだ。特にカナダのオンタリオ州とケベック州とでは氷点下50度近くまで気温が下がり、森の動物たちでさえ適応できない状態に陥っているという。アメリカ東部では寒波で19人が死亡、空港では国内・国際の発着3420便に遅れが出るなどしている。また東海岸では8万戸が停電。中米に位置する熱帯・コスタリカでは気温低下でホームレスの二人が低体温症で亡くなっている。同じく熱帯に属するバングラデシュでも観測史上最も低い2.6度を記録、9人が死亡したため、貧困層に対して急きょ7万枚の毛布が配布された。スペインでも豪雪のために道路が遮断され、何百台もの自動車が立ち往生、路上で夜を明かさなければならなくなって、兵士250人を出動させ、毛布や水の配布を行った。このように、記録的な寒波に襲われる地域がある一方で、記録的な酷暑に苦しんでいる地域も出てきた。オーストラリアでは記録の残る1939年以降で最も暑い夏となっていて、シドニーでは7日47.3度を記録、それだけでなく各地で自然火災が発生、ビクトリア州では50か所以上で火の手が上がっている。また400世帯以上で停電も発生している。まさに世界各地の気象が“狂乱の年明け”となっているのだ。産業界ではロボットの活躍だとか、全てがスマホだけで出来る時代だとか、科学やコンピュータの発達が世界を変えていくようなことが言われているが、実のところ、人類は“自然界の猛威”に対して手も足も出ない。歯が立たない時代が続いているのだ。ミサイルや化学兵器よりもはるかに恐ろしいのが“地球規模の自然災害”なのだ。北朝鮮どころではなく、対話の手段を持たない地球生命体は、無言の中でわれわれを追い詰めてゆく。幸いというべきか、今のところ私が暮らす北海道の気象は比較的安定している。どうか、このまま“大自然の神”のご機嫌が良くなって、穏やかに過ごせることを願うしかない。

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