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今日の迷言・余言・禁言

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中華圏で用いている「春節」は“厳密”には間違い


今年も中華圏(中国とその関係国)においては1月29日から「春節」が始まる。その第一歩として昨日から「春運」がスタートした。これは中国国内の交通機関を「正月用の特別態勢に切り替えること」を意味する。なにしろ、延べ90億人もの人たちが、この期間に「何らかの移動を試みる」というのだ。中国では「春節」は8日間もの連休となるので、何らかの動きを伴うのは当然かもしれない。今年の場合は、日本も含めた近距離間の海外旅行が人気のようだ。ところで、中華圏で言うところの「春節」は厳密にいうと正しくない。どうしてかというと、彼らが用いているのは「旧暦(太陰低陽暦)」だからだ。実は「春節」の「節」は「24節気」から来ている。この24節気というのは、より正しくは「12節」と「12気」とを合わせた名称で、その“年間の区切り”が最初の「春節」ということになる。つまり、ここから一年がスタートして「春・夏・秋・冬」が区切られる。この風習は前漢代の時代から正式には始まったもので、それ以前から「24節気」は存在していたのだが、一年のスタートは「春節」ではなく秦王朝の時代は「冬節」である「立冬=旧10月」を“年初”としていた。これは五行の“相勝説”に基づいて「水の王朝」を意識していたからだ。時代が変わり「木の王朝」である前漢王朝となって“木の季節”である「春」が一年の最初へと変更になったのだ。ただ「24節気」は王朝とは関係のない古代天文学上の“区切り”で「原初太陽暦」に基づいている。「立春」とか「冬至」とか「大寒」とか呼ぶものは、すべて原初太陽暦である「24節気」の方に基づいている。だから、例えば、わが日本では「節分」という行事を行うが、あれは24節気上の「立春の前日」と定まっている。その「立春」こそが「春」の“節入り日”だからだ。だから、ほんとうは「春節」というのは2月4日前後の「立春」を“祝う行事”で、俗にいう“お正月”である「旧1月」は、この立春時に合わせ“調節された暦の1月”となっている。いつの頃からか中華圏では、この旧(太陰暦)1月1日の方を「春節」と呼ぶようになったが、ほんとうはあくまでも24節気上の“春の区切り”である「立春」こそが、正しい「春節」の始まりなのだ。
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