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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


五月みどり「要介護施設」の暮らしの中の“倖せ”


この人の名前を久しぶりに女性週刊誌記事の中で視た。歌手で女優の五月みどり氏だ。現在85歳だが、昨年から認知症となって要介護施設の中で暮らしている。実質的には実の娘さんが訪ねて世話をしているようだ。実の娘さんだが、子供時代には離れ離れで暮らしているので、実際には今になって“母娘の関係”を深めているようなところがある。人間の運命というのは不思議で、何が元で“親子の関係が薄れ”ていき、何が元で“親子の関係が強まる”ものか、人によっても異なり、まったくわからない。ただ“親子”とか“兄弟”とか言うのは、何らかの“不可思議な縁”を持っているから、そういうふうな関係になっているのだと思うことがある。五月みどり氏は19歳から歌手としてデビューし、その2年後の「おひまなら来てね」で人気を掴んだ。1963年のNHK紅白歌合戦では「一週間に十日来い」というムリな歌を歌ったのだが、この時の瞬間視聴率は81.4%だったというから、すごい。その後、結婚や離婚を繰り返し、事実婚も含め4回結婚しているが、いずれも別れている。その結果としての“娘の介護”なのだ。途中、女優への転身を図り「カマキリ夫人」という妖艶な夫人を演じて男性たちの注目を浴びた。その後は女優を演じながら“クラブのママ”など事業経営も行った。さらにコミカルなドラマやバラエティ出演をきっかけに“天然ぶり”が受けて婦人層の人気も掴んだ。その一方で画家としても才能を発揮し、さらには装飾箱などの指導をしていた時期もある。とにかく毎年のディナーショーでは“追っかけ的な婦人層”から“露出コール”が掛るという珍しい歌手でもあった。その五月氏だが、いまは認知症となって“通常の会話”は難しい状態らしいが「歌」と「絵画」の能力は衰えてはいないらしく、いまでも“若い頃の自分の歌”を楽しそうに歌い、人形の“着せ替え遊び”や、自分自身の洋服択びを楽しそうに行うという。つまり、認知症となったから人生を嘆くとか、介護施設に入所したからといって悲嘆にくれることもなく、娘さんとの今の状態をとても楽しそうに、明るく送っている……というのだ。考えてみれば、芸能人だからと言って仕事が出来なくなって、表舞台に立てなくなって、だから“不幸”と決めつけることなど出来ない。どういう環境の中でも、楽しく、明るく日々を過ごす術を知っている人が“いちばん幸せ”なのだ。
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