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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


今年「暑い日」は少なく「土砂崩れ」が多い⁉


気象庁が今年は「エルニーニョ現象」が発生していることを公表した。エルニーニョ現象とは南アメリカの海岸付近の海水気温が上昇することで、世界的に特異な気象現象が生み出されやすい状態を指す。地球の裏側ともいうべき場所での海水上昇が、我が日本列島にも影響を与える。特に、その影響を受けるのは西日本の日本海側の地域だ。どういう現象が起こるのかというと、東南アジアで発生しやすいスコールのような豪雨が突然やって来る。梅雨のようなじめじめとした雨ではないが、その代わり、予測がしにくい“一気のスコール”で短時間のうちに冠水し、山沿いの地域では“土砂崩れ”が起きやすくなる。前にも述べたが、もう過去の「日本列島の天気」としての図式は当てはまらない。だから、過去のデータを基とすることが多い“気象予報”は日本海側では外れやすくなる。正規の台風ではなくても、強風を伴っての集中豪雨という現象が起こりやすい。したがって短時間の雨量が多いので背後を“山の斜面”としている戸建て住宅は危険がいっぱいなのだ。実際に“土砂崩れ”が起きた後になって、あれこれと識者など注意喚起を行うが、もはや後の祭りとなってしまうケースが多い。「日本列島」全体で観ても、今年の夏は気温が低くて、繰り返し雨の日やどんよりとした曇り空が多くなる。日照時間が短くなるのも特徴だ。もっとも“晴天の日”がないのかといえば、そのようなことはない。ただ一日中「晴れ渡っている日」というのが少ないはずなのだ。あっという間に曇り空と変わり、スコールのような激しい集中豪雨となる。短時間に大雨が降るので大地が吸収しきれない。その結果、各地で“土砂崩れ”が起こるのだ。特に台風と重なるような形で、或いは竜巻を伴うような形で、強風が吹き荒れながらの集中豪雨がいちばん危ない。もっとも、エルニーニョ現象の年は夏場の晴天が少なく気温も抑えられがちだが、その反動で気温が上がる時には一気に上昇する。それと冬場の気温は、それほど下がらないという特徴を持つ。北海道など寒冷地にとっては悦ばしいが、台風と交互に落雷やスコールがやってくる夏など楽しみに待つことはできない。
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