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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


何故か似合った「僕らは仲間」の呼びかけ


昨日、依存症への理解を深めるための「啓発イベント」が行われ、そこに元プロ野球の清原和博氏、元歌手の杉田あきひろ氏、元ロックボーカルの森重樹一氏、元NHKの塚本堅一氏、そして元俳優の高知東生氏などが集った。いわゆる“覚せい剤依存症”のメンバーたちである。その中でもっとも活き活きと話していて余裕が窺われたのは高知東生氏であった。自分は「芸能界から食み出していった存在」と認識していて、だから自分から「芸能界に復帰させてほしい」などと言えるわけがない、と自らを客観視している。この辺のところは、なかなか明快なのだ。ただ「自分たちを必要とするところがあり、呼んでいただけるのであれば、自分は躊躇なく出掛けていく」と微妙な表現で、自己アピールも忘れない。しかも、先に捕まった沢尻エリカ氏に対しても「僕らは仲間だから…」と妙なエールを送っていて「一緒に“自助グループ”に加わりませんか」とまで言っている。この人が言うと、まるで「覚せい剤」が「麻雀仲間」や「釣り仲間」と同様なものに思えてくるから奇妙である。まあ、元々「暴走族」グループの出身だったという話もあり、そういう意味では「仲間」を作るのが好きなのかもしれない。そうして、そういう仲間達グループにおいては“兄貴分”的な役割が妙に似合っている。そこに清原和義氏がいても、何となくリーダー的なものは高知氏の方にある。しかも、自然な形で(薬の影響ではなくて)明るく振る舞うことが出来る。私は、もしかしてこの感覚は沢尻エリカ氏と共通するものではないかと感じた。確かに、二人とも、いろいろ共通点は多いのだ。だから、文字通り「仲間」として、上手くやっていけそうな雰囲気はある。問題は、それがいつ「ついでにクスリもやってしまおうか」とならないか、どうかだけである。その点さえうまくクリアできれば、少なくとも“この二人”は立派に芸能人として脚光を取り戻すことが出来るだろう。俳優は“人生の影”を背負っている方が、本物の“苦悩する”演技ができる。もちろん、一歩誤れば、また“ほんとうのクスリ仲間”に戻ってしまう危険もある。運命の“分かれ目”は自らの自制心に掛かっている。

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