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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


価格「十分の一」「百分の一」のインテリア製品


商品価格というものは、どこで“違いを感じる”ものなのか、時々わからなくなる。久しぶりにインテリア製品の売り場へと出掛けてみた。すると、むかし極端に高かったものが、いまは「こんな価格で売られているのか」と驚くような低価格で売られていたりする。たとえばシャンデリアだ。もちろん、いまでも欧州製の本格的なシャンデリアは何十万円、或いは何百万円もする。けれども、家電として最近売られているLEDを使った色の変化も楽しめる“フェイクシャンデリア”は、なんと1~3万円前後で買える。マンションなどの場合、本格的なシャンデリアは重すぎて使用できないことが多い。そこへ行くと、こちらの方はその重さもかなり抑えられている。絨毯なども、本格的な海外製品はいまでも驚くほど高い。けれども今は、そのデザインをプリント化した“フェイク絨毯”とでもいうか、そういう作品はほんとうに安い。もちろん、実際の手触りとか、文様とか、輝きとか、暖かさとか……明らかに異なっていて、パッと見では解からない“ホンモノの良さ”はあるのだが、別に、本格志向の人に見せびらかすのでもなく、ただ単に自宅で“その雰囲気を楽しむ”のであれば、そういう“まがい物”で十分だといえる。この種のインテリア用品はすこぶる多い。ブランド品などでもそうだが、いまの若い女性は“貸しブランド品”の愛用者も多くなってきているという。つまり特別な催し物とか祝賀会とか結婚式とか同窓会とか…何かしらの時に身に着ける宝飾品とかバッグとかは“貸しブランド品”で十分だというのだ。確かに、何百万円もする高価なブランドバッグなどは、よほどの金持ちでもなければ、日常的には持ち歩かない。けれども何かの催し物の時だけは、見栄えのするものを身に着けて楽しみたい…そういう若い人たちの要望を取り入れた“貸しブランド洋品”が商売として秘かなブームでもあるようだ。時代の変化はさまざまな形で、われわれに驚きを与えてくれる。現代の趣味嗜好は、昔のようにそれを“誇り”とするためのものではなくて、純粋に“楽しむ”ためのものとするなら、本物志向よりも、むしろフェイク志向の方が、気楽に楽しめて、自由度も大きいような気がする。何でもそうだが、一部の特権階級だけが身に着け飾り付け“栄華を誇った”時代は、もうとっくに過ぎていたのだ。
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