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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


別荘を「借りる」という発想で「2拠点生活」


「別荘を持ちながらの2拠点生活」などと言うと、私などはどうしても“富裕層による別荘暮らし”か“リタイア層の週末2拠点暮し”などを思い浮かべる。ところが最近はそうではないという。ごく普通の会社員とか公務員とかの若い人たちが“2拠点生活”それも「別荘」を借りる形での2拠点生活を始めている、というのだ。まず「別荘を借りる形」というのがよく解からないが、ふつうに賃貸物件を“借りる形”で所有して2拠点生活を始める人たちが多いというのだ。確かに時代は変わって、仕事をする場合でも、必ずしも出勤しなくても良い企業が多くなった。パソコンやスマホがあれば、どこに居ようと仕事は出来る、という人たちも多い。わたしのように「そういうのは落ち着かなくて嫌だ」と言っていられる時代ではない。それは解かっているが、別荘所有者に通常の会社員や公務員の若い人たちが多くなってきている、というのが今ひとつ解からない。自宅とは別に“別荘”を持つということは、それだけの経済的な余裕があるからではないか、と思ったりもするが、必ずしもそうではないという。まず自分が“所有する別荘”を賃貸にしているのは、先行き不透明な時代で何が起こるかわからないので「いつでもすぐ手放せる」よう“賃貸が有利だ”という発想に基づくらしい。確かに購入した物件の場合は、すぐに売れるとは限らない。その不動産価格が大きく下落してしまうリスクもある。その点、賃貸ならすぐに手放せる。そして新たな物件に切り替えることも容易だ。ただ、そういう所有の仕方ならムダな経費になるとは言えないか。ところが“共同所有”という方法や“使わない期間の貸し出し物件”とする方法もあるという。そういう形を取れば、たいした経費など出さずとも「別荘所有が出来る」というのだ。実際、コロナ禍以降に“そういう所有の仕方”が急速に増えつつあるという。もう、富裕層だけが別荘を所有する時代ではないということか。不動産流通経営協会というところの調査によれば、実際に2拠点生活を実施している方達の平均世帯年収は764万円であるらしい。確かに現役世代の上場会社や公務員の年収くらいと言えそうだ。最近は芸能人などでも“2拠点生活”をする人が多くなった。気分の切り替え、頭の切り替え、仕事の切り替え……として令和の時代としては“理想の働き方”になっていくのかもしれない。
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