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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


地味だけど「誰も成し遂げていない」に価値あり


記録にはさまざまな記録がある。派手で華やかな記録もあれば、地味で忘れられがちな記録もある。昨日、日本のプロ野球で、二つの“地味で偉大な記録”が誕生した。その一つは中日の涌井投手で「4球団で、いずれも10勝以上を達成した」という記録。これは42年ぶりの快挙だそうだ。プロ野球で、一人の選手が“4球団に雇われる”ということ自体が、まず珍しい。なぜなら条件がいろいろあるからだ。一つには人間性の問題。一般の企業でも、同じ業界で転職し続ける人は大体どちらかだ。つまり、腕が良いか、何かしら問題があるか……そして、転職し続けて評価が高いのは“腕が良い”場合だ。プロ野球の場合、一般企業と違って、前の職場における“人間的な評価”も伝わりやすい。したがって、人間性に問題があれば、どんなに腕が良くても、新たな球団は“雇い入れること”に慎重になる。4球団を渡り歩くということは「人間性が保証されている」ことを意味する。しかも、今回の場合には“いずれも10勝以上”を達成しての記録なので、技術的に優秀であることを証明している。つまり、人間性も良く、技術も優秀な人物…と証明されたのだ。もう一つの記録は、日ハムの宮西投手が達成したもので「880試合連続リリーフ登板」という記録で、こちらの方は日本新記録であるそうだ。確かに、880試合というのはすごい。連続リリーフ登板をするためには、いくつかの条件が必要だ。まず「いつでも投げられる」という“ムラの少ない技術の持ち主”であるということ。そうでなければ、そんなに数多くを任せられない。ただし、ここが重要なのだが「先発を任せるほどの一級品でもない」ということ。もし、先発完投型なら、球団側は早い段階で彼を“先発ローテーション組”に回したはずなのだ。そうしなかったのは「短いイニングであれば抑えられる」という首脳陣からの信頼があるからだ。逆に言うと、あくまでも“一級品”とは捉えていない証でもある。ただ一般企業でもそうだが「この人は会社のエースではないが、絶対に居なければならない人」というのは居る。そういう役割として彼は“もっとも偉大な存在”になれたのだ。「日本一」という称号は、なかなか得られるものではない。未だに、それほど、この投手は有名ではない。そこが“この日本一らしくて”なぜか微笑ましく思うのは、わたしだけだろうか。
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