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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


新聞社と美術館がまとめた「タロット」解説書


先日、たまたま街中に出たついでに大型書店に寄った。大型書店に行くと近隣の書店では見掛けない本が多数おいてある。ただ本来の目的を持っていて、時間待ちついでに立ち寄ったときには“大きな書籍”の購入は邪魔になる。だから、小さく軽めの本が好い。ということで手に取って購入したのが『美しきタロットの世界』という“占いではないタロットの本”だった。大体、世の中に出ている本で「タロット」と名のつく本は、その9割までが“占いの本”だ。だから占いの本ではない“タロット書籍”は、或る意味で貴重な本ということになる。読売新聞の“美術展取材班”が「東京タロット美術館」なるところの監修のもとにまとめた本だ。わたしは、この本で「東京タロット美術館」という名の美術館があることを初めて知った。タロットカードなどの輸入を行っているニチユ―という会社が経営しているらしい。3000種のカードデッキを所有し、500種類のカードを展示しているというのは素晴らしいと思ったが、日時指定の予約制でなければ来館できないという点や、館内ではキャッシュレス決済のみという点が、少し融通が利かない印象をわたしは受ける。もう少し気軽に立ち寄れるような形に出来ないものだろうか。それから、この本自体はタロットそのものに関して、さまざまな観点から書かれてあって、さまざまなカードも紹介してあって、そういう点では好ましいのだが、エジプト系カードをほとんど加えていない。その点が何となく不公平であり、不可解でもある。本書の中で、タロットの“エジプト起源説”について否定的な説ばかり紹介しているが、そういう立場の研究者だけがいるわけではない。それらを頭から「現代では否定されている」と切り捨てているのは明らかに不平等だ。もし“エジプト起源説”を切り捨てるのなら、“聖書起源説”や“オカルト起源説”だって理に適っていないのであって、それらを紹介しながら、エジプト関連の説だけ排除しているのは理解に苦しむ。そういう“片手落ち”な部分は或るものの総体的には、タロットそのものを包括的に知る本としては良書と言えるかもしれない。
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