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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


日本の「温泉ホテル」が“絶滅”しないうちに…


日本の毎日の「コロナ感染者数」が“一万人”を超えるようになってきた。しかも、それをストップさせる手立てが、見当たらないままだ。数年前まで、ITやAIの進化で「未来は変わる」ということが盛んに言われていた。ところが“コロナ”がやって来て、改めて人類の“脆さ”“弱さ”に気付かされたかのように「夢のような未来」は語られなくなった。人類は何千年もの間「感染症」の前に、手も足も出ないままの状態であったことを気付かされたからだ。科学者たちは、やっとのことで「ワクチン」を開発したが、それは“予防薬”であって“治療薬”ではない。治療薬については、いまひとつ、決定的なものを開発出来ないでいる。「マスク」は大昔からある。それが唯一の接触手段だなんて、人類は何千年もの間、何をやって来たのか。便利な世の中には確かになったが、今やSNSはその“弊害”の方が大きくなりつつある。日本では「温泉文化」というものが早くから進化した。台湾とか、一部の欧州とか、温泉文化は存在しているが、日本のようにホテルと“完全に一体化”させているところはほとんどない。日本の温泉地には多くの人たちが同時に入る「大浴場」が備わっている。ところが、この「温泉文化」が“感染症”にとってはクラスターが発生しやすい“危険な場所”となりやすい。そういうことが世間に知れ渡って、一気に「人気の温泉宿」から客足が途絶えた。栃木・群馬・静岡の三県で12館の“温泉ホテル”を展開していた「おおるりグループ」が、12館のうちの10館を「閉館・売却する」と公表した。コロナの終息が見通せないからである。何とか維持可能な2館を残して、あとはすべて売却という“思い切った決断”を下したのだ。今後、このような“温泉ホテル企業”が続々と出てきそうで、怖い。外資に“買い占められる”ホテル街となってはならない。日本の「温泉文化」が一気に崩れ去る前兆とさせてはならない。近隣の“土産店”なども含めて、何らかの救済措置を施さないと、日本各地から「温泉ホテル」が消えて行ってしまう。団体客や訪日観光客で持っていたようなところが特に危ない。高級ホテルの場合には、家族風呂とか、個室風呂とかが付いていて、そういう点では「大浴場」に入れなくても、十分に家族単位で温泉を味わうことは可能だ。だから、高級なホテルはそれほどの打撃ではないかもしれないが、人数収容の大きなホテルは「大浴場」がメインだ。これがなくなると、温泉ホテルとして機能しなくなってしまうところが多いのだ。もう一つ、温泉街と言うのは、ひっそりとしすぎていると、妙に“寂れてしまった”印象を受ける。多数の温泉客でにぎわっていないと、街全体が“寂寞化”してしまいやすい。そういう“温泉街”を支えていく対策が早急に求められる。

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