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今日の迷言・余言・禁言

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日本人の誰もの心を重くさせる「ネバダ州提訴」


ときどき「良い悪い」とか「正しい正しくない」とか……そういうこととは別の「人間として…」考えてしまうような問題が発生する。多くの人が関心を寄せ、同時に心を曇らせるニュースが入った。旧ジャニーズ事務所に所属していて、故ジャニー喜多川氏からラスベガスのホテルにおいて「性被害を受けた」として、当時の所属タレントであった田中純弥氏(43歳)と飯田恭平氏(37歳)がアメリカのネバダ州の裁判所に対し19日「性被害」として計3億ドル(日本円で約460億円)の提訴に踏み切った。アメリカの場合、自国民であろうとなかろうと、その地域内で行われた犯罪に関しては、提訴されれば事件として扱う。田中氏の方は1997年から98年にかけて、飯田氏の方は2002年から06年にかけて同州内のラスベガスホテル内において、ジャニー喜多川氏から「性被害を受けた」と訴えている。旧ジャニーズ事務所は被害者たちに対して“和解案”と“慰謝料”を提案して、これまでほとんどの被害者たちと「和解合意してきた」と公表していた。ところが、今回の二人は、その点に関しては合意できなかったのか、元々申請していなかったのか解からないが、今頃になってアメリカの裁判所に提訴した。ただ当然のことながら、もはや加害者とされるジャニー喜多川氏は居ない。被害時期としても20年以上前のことになる。もっとも証明さえできれば、遠い過去だから「被害がなかった」ことにならないし、アメリカの司法として“アメリカ流の判決”が下される可能性は大きい。ただ、さまざまな意味で被害者たちの提訴には疑問が残る。日本人として、もっとも違和感が大きいのは提訴の金額だ。もちろん、アメリカのすべては日本より“高い”のは解かっている。それでも、もし、それがそのまま通れば、その賠償を行うのは本人ではなく、遺された関係者だ。しかも、今回の場合は、別に会社が“グルになって行った犯罪”ではない。或る意味で、その血族とか会社幹部は日本国内において謝罪や慰謝料の問題だけでなく、十分なバッシング報道なども受けた。しかも、その当時アイドルとして一緒に働いていたメンバーたちの中には、現在もタレント活動をしている者も多数いる。言ってみれば、当時の先輩とか仲間とか後輩に対しても、刃を向けるかのような提訴とも言える。これまで“同じ被害”を受けながら“和解・合意”に至った人たちが何百人も居た事実はどうなったのだろう。それら、すべてを考えると、正しいとか正しくないとかは別にして、人間として、今回の訴えが妥当と言えるのか、わたしには割り切れない疑問が残る。
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