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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


昔を知る女優から「別人でございます」と紹介


「生まれ変わる」という言葉がある。これは「死後に…」という意味合いで使われる場合もあるし、「今後は…」という意味合いで使われる場合もあるし、「既に…」という意味合いで使われる場合もある。無念の死を遂げたようなときにも、何かで罪を犯したようなときにも、過去からの変貌を語るようなときにも……使われる。さまざまな意味合いを含んでいるが、死後はよく解からないから、過去からの変貌に驚くような形で発せられるのが、いちばん真実味があって好い。そういう形で、厚労省が企画したイベントにおいて26日、女優の東ちづる氏から元俳優の高知東生氏に向けて「別人でございます」と発せられた。共演などで、昔の高知氏を知っているとし「(あの頃と比べて)別人でございます」と、感心したような表情で繰り返した。厚労省の「依存症の正しい理解を深めるライブ」というトークイベントで、他には落語家の桂雀々氏なども参加していたようだ。高知氏と言えば、2016年に覚せい剤所持で逮捕され、有罪となって世間を騒がせた。その後に更生したということで、こういうイベントにも呼ばれるようになったようだ。本人も、昔とは違う自分を「見ていただける」ことに意義を感じているという。つまり、客観的にも、本人的にも「生まれ変わった」状態でイベントに出席しているようだ。もちろん、本人自身も言うように「あの時の自分も、いまの自分も、ぼくであることに変わりはない」と客観視できるのが“生まれ変わった”人物の特徴だ。こういう時に“昔の自分”を否定したがるのは、まだ“完全に生れ変っている”とは言えない人達なのだ。彼自身は、どう思っているか知らないが、彼が“生まれ変わった”のは、表面上、彼と離婚した“元妻の力”があったせいではないか、と私は思う。仕事上、支障が及ぶので「離婚」という形をとったが、決して恨んだり憎んだりしての離婚劇ではなかった。もしかしたら現在でも、さりげないサポートを続けて居るのではないだろうか。「信頼」は“生まれ変わり”の翼となるからだ。覚醒剤だけでなく、依存症というのは、それが過度になれば生活に支障を招くが、軽い依存症ならむしろ“生きる糧”になることもある。例えばアルコール依存症などの場合、一杯程度の酒なら“酒は百薬の長”として作用する。買い物依存症だって、極端でなければ、ストレスの発散作用はある。生まれ変わるのも大切だが、どうすればうまく共存できるかも、世慣れていくための知恵なのだ。
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