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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


映画「蔵のある街」に地元出身者が「勢揃い」


郷土愛の強い映画やドラマがときどき注目される。最初は、この映画も“そのたぐい”かなと思った。けれども、よくよく内情を知ってみるとそうではなかった。もっとも注目を集めるのは、フィギュアスケーターとして知られる高橋大輔氏が、この映画では俳優デビューをすることだが、ただ単に「この街の出身者だから…」ということで決められたわけではない。この映画で監督・脚本を担当する平松恵美子氏が“この役に相応しい役者はいないか”と思って日々過ごしていた時、たまたまTVでインタビューに応じている高橋氏を観て「ここに居たじゃないか」と直感したという。イメージ通り“美術館学芸員役”にピッタリの雰囲気だったらしい。もちろん、この高橋氏も“この街=岡山市”出身者であるという。共演する女優のMEGUMI氏もこの街の出身者だ。もちろん監督もそうであり、主役の高校生はオーデションで“この街”から択んでいくという。そういう人たちが“全編オール岡山市内ロケ”で繰り広げるのが「蔵のある街」で、予算的に一度はボツになったものを再度寄付を募って形とすることが可能となった作品だ。その“思い入れ”は中途半端なものではないだろう。この作品を手掛ける平松監督というのは、実は永年、山田洋次監督作品の助監督を務めてきた人らしい。既に57歳というから、映画監督としても、もう若くはない。言ってみれば、山田洋次作品の持つ“地元愛”や“家族愛”や“人情噺”をそのまま引き継いでいる人に違いない。けれども、今回は自分で脚本まで手掛けた。いってみれば、平松流の映画作品を自らの出身地を舞台として、自らが口説き落とした「高橋大輔」という新人俳優を得て、寄付まで募って形にするのだ。最近、日本人監督で、海外受けの好い監督も多くなったが、この人は、もしかしたら海外受けはそんなに良くないかもしれないが、少なくとも日本人の胸に響く作品とはなってくれそうで、そういう作品を今後も作っていくことを期待してやまない。
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