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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


書店は「四分割」すれば「役立つ書店」に再生


今に始まったことではないが、全国で書店がどんどん減っているらしい。ネット通販や電子書店の普及によって「街の本屋さん」の役割が乏しくなってきていることは間違いがない。ただ全国の市町村の4分の1で、書店が無くなってしまったと聞くと、ただ単にネットの普及で書店減少していくのは仕方がないと割り切れるような問題ではない。子供時代に“書店のない地域”で育つのは、どう考えても好ましいことではない。わたしは子供時代から少し変わっていたので、書店に行って実際に読むのは「占いの本」しかなかった。もちろん立ち読みで、毎日のように行くから、書店の方は顔を憶えていて「また来たな」という顔をする。そういう顔をされても、慣れっこになっている私は、かまわず「占いの本」を読む。そういうのが続くと、書店の方も考える。いつの頃からか「占いの本」だけ、天井に近い位置に移されたのだ。もちろん、子供のわたしには手が届かない。悔しかったが、買う金もないので、どうすることも出来ない。その時、ふと、わたしの眼に留まったのが『紫の履歴書』という美輪明宏氏の初版本だった。当時はまだ「丸山明宏」の名前だった。小学生の私は、なんとなく興味を引かれて手に取り中を開いたが、その口絵写真に妖艶さに驚き“読んではいけない本”のような気がした。仕方がないので、その日は、すぐ家に戻った。それからひと月ほど書店には行かなかった。久し振りに行ってみると「占い本」は元の位置に戻されていた。とにかく、そういう想い出のある書店だが、子供時代に書店は近くにあった方が良い。ただ現在のような書店の在り方は、もう時代に整合していない。わたしは書店を大きく四つに分けるべきだと思う。その一「雑誌書店」、その二「マンガ書店」、その三「文学書店」、その四「一般書店」の四種類だ。そういう風に分ければ、もっと種類を増やしておくことが出来るし、それぞれの役割で入る場所が決まって、探しやすくなる。最近の書店は本そのものが探しにくい。それと、無駄にたくさん冊数を置き過ぎている本、まったく書棚に置かれずに戻されていく本、大型書店は本当に本が探しにくい。どうして、書棚にも並べられず戻されていく本がある一方で、無駄に数十冊とか山積みされる本があるのか。あの根本的な問題を改めなければ、書店がつぶれてしまうのは当然のことだと思う。結局、大手出版社から出した本でなければ、全国各地の書店の書棚に顔を出すこともなく、そのまま戻されるという不遇を甘んじるしかない。この制度を変えなければ、子供達のためにも、教育上も何の役にも立たない。
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