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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


最期まで救い得られず「事実は小説より奇なり」


ドラマや小説であれば、そのどこかの部分で“救いとなるもの”が出て来て“ホッとする”ようなところがある。けれども、現実の事件では“1㎜の救い”もなかった。ただただ“悪い奴ら”の“ワルイ部分”だけが際立っている。こういう現実を見せられると「神はいないのか⁉」と思ってしまう。ベラルーシ出身の26歳女性ベラ・クラブチョバ氏は「モデルとして世界に通用する女性を育てる」という“うたい文句”に惹かれ、その募集を行っていたタイ・バンコクまでやって来た。出迎えてくれたのは、たくさんの芸能人たちを抱える大手事務所のマネージャーとされる人物だった。その人物は彼女を出迎えてくれたが、最初から愛想は良くなかった。すぐに空港を出て“待たせていた車”に乗り込むと、黙ったまま目的地へと向かった。車の中にはサングラスの男二人が居て、彼女を挟み込むような形で座らせた。やがて国境を超える。おかしいと思って「降ろして欲しい」と懇願したが無視された。何を訊いても黙っている。答えてくれないのだ。そのまま数時間が過ぎ、怪しい目的地に着いた。そこで、彼女は何となくの勘で、そこが犯罪組織の拠点であることを感じた。車に乗った時点で、パスポートと携帯電話を取り上げられていたので、どうすることも出来ない。銃を突き付けられ、裸になるよう命じられ、そのあとで男数人から暴行を受けた。何しろ言葉が通じない。恐怖だけが彼女を支配していた。監禁されるような形の中で、幹部と思しき人物から“仕事”を命じられた。金持ちの男性相手に「ロマンス詐欺」を働け‼ というものだった。マニュアルはそろっていた。「ここはどこなのか」と訊いたら「ミャンマー」だと教えられた。「絶対に逃げられない、ここを警備している軍人たちはわれわれの仲間だ」と教えられた。明らかに、いくつかの国が共同で犯罪組織を構成しているような気がした。それから、しばらくの間、彼女は生きるため「ロマンス詐欺」に加担した。もっとも、気が進まないから、本気で詐欺を働く気にはなれない。マニュアル通りには行ったが、なかなか上手くいかなかった。マニュアルでは自分の家族が病気だから、その分の治療費を送って欲しい、と誘導するのだが、最後に「気持ちの問題ですから…」と余計なことを付け加えた。意図的に詐欺を防ごうとしたのだ。そういう形を続けたら、幹部から呼ばれ「働けない奴はどうなる⁉」と訊かれた。「わかりません」と答えたら「臓器を売るしかないだろう」と後ろを向かれた。そして、当然のごとく、そういう業者の元に連れていかれた。そして、病室的な所に入った……までは憶えている。そのあとは凶悪な医師により、死亡させられ、さまざまな臓器が体内から取り出された。そして、そのあと彼女の残りの身体は焼却されたのだ。彼女のスマホから、家族に向けて、最初は「遺体を受け取りたいなら50万ドル送金しろ」というメッセージが届き、次に「すでに遺体は焼却された、これ以上捜すな」というメッセージが届いた。タイの警察が彼女の遺体の痕跡を発見したのは、そのすぐ後であった……。
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