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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


欧米に近づく「日本」と、日本に近づく「中国」


徐々にではあるが奇妙なことが起こり始めている。わが「日本」が欧米諸国に徐々に近づき、その一方で「中国」が“過去の日本”に徐々に近づいている……という現象だ。これは政治とか防衛とかの話ではなく、経済現象の話だ。日銀は遂に政策金利を30年ぶりに「0・75%にする」ことを決めた。年内には難しいといわれていたが、さまざまな状況が“それ”を覆させた。一部に「円安を抑止するため」などと解説している人もいるが、実質的にはあまり関係がない。その一番の目的は“インフレへの抑制”なのだ。じわじわと、あらゆるものが値上げされている。欧米の物価高に比べれば、まだ「それほどではない」とはいうものの、その値上がり速度だけで言えば、このところは日本の方が早いような印象を受ける。日本の場合、賃金上昇率は物価上昇率に追いついていないが、それでも“その兆し”が見られることで日銀は金利引き上げに舵を切ったのだ。さて、アメリカは逆に“利下げ”の方に舵を切っている。この二つの現象だけを見ると“欧米に近づいている”ようには見えないかもしれないが、そうではなくて、欧米はもうピークに達したので“利下げ方向”に舵を切り、日本はまだ追い付いていないので“利上げ方向”で猛追している。さて、ここで登場するのが「中国」で、いまの中国経済は“微妙な立ち位置”にある。徐々に“物価安”のデフレ方向に向かいそうな気配なのだが、矢継ぎ早の経済政策で中国政府が“それ”を阻止しようとしている。なぜなら、そのまま進んでしまうと90年代~00年代の「日本」と同じようにデフレへの道を唯一ひた走り出すことになるからだ。だから、世界全体の経済動向として視れば、欧米は徐々にインフレのピークを迎えつつあり、日本はまだまだインフレ進行中で、中国がインフレからデフレへとシフトチェンジしそうな状況下にある。この流れが続けば、いまは低迷しているアメリカ株だが、もう一度大きく上昇し始め、それが加速して遠からずピークに達し、日本株はその影響を全体的には受けるが、むしろ徐々に“日本独自の動き”に変わっていって、欧米が低迷傾向にあっても“静かな上昇”を続けていく可能性がある。逆に中国株は、過去の日本株のように“動き辛い”状況になって、徐々に低下していく可能性すらある。利上げや利下げはほんのちょっとなのだが、意外なほど“大きな影響力”を秘めて、世界を動かしていく可能性があるのだ。
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