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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


激やせ33㌔で仕事に没頭する浅丘氏の役者魂


人間、或る程度の年齢になれば、仕事への意欲というものが薄れて来るのが普通だ。ところが、そうなりにくい職業というものもある。例えば「役者」だ。昨日、心不全で亡くなられたことが明かされた中村吉右衛門氏(77歳)も死の直前まで舞台に立ち、先日公開された映画で主役を務めた加賀まりこ氏(77歳)も、新たな役柄に意欲的だった。そして今回は“殺人犯役”ということで意欲的に“役作り”に没頭しているのが浅丘ルリ子氏(81歳)だ。彼女の場合、通常38キロの体重が33㌔にまで激減、周囲が心配するほどの熱の入れようなのだ。大昔から「浅丘ルリ子」と言えば“華やかな雰囲気の美人女優”として第一線を歩み続けてきた。若い頃から“おばさん役”を演じてきた樹木希林氏などとは対極にいる人物だ。その浅丘氏が80を過ぎて初の“殺人犯役”に没頭している。通常なら“尻込み”してしまいそうな役どころだが、もしかすると“自閉症児の母”を演じた加賀まりこ氏への対抗心もあったからか、かつての「浅丘ルリ子」を封印したかのように“殺人犯”としてふるまう。そこに、この女優の“役者魂”のようなものが垣間見れる。人は、或る程度の立場とか地位とか名誉とか、そういうものを手に入れると、その後は“無難”に生きようとしがちである。けれども「役者」という職業は、最後まで監督に指示され、ダメ出しを受けながら、仕事をしなければならない。ましてや“殺人犯役”など、衣裳にしても良い物は与えられず、顔だって美貌は封印される。演技とはいえ、小突かれたり、睨まれたり、忌み嫌われたりする。そういう役柄を、まるで修行僧でもあるかのように、耐え忍んで応じていくのだ。よほどの覚悟がない限り、出来るものではない。もっとも視る側からすれば、いくら浅丘氏といえども、美しく優雅な雰囲気では“殺人犯”には視えない。何かしら毒々しいものを感じさせられなければ、役者として失格なのだ。どんなに大御所であろうと、視る者に対して役柄との間に“違和感”を抱かせてしまったなら、何十年間もの仕事が無意味になる。ただ単に美人顔だった“大根役者”と評価される。それでは彼女のプライドが許さないのだろう。33㌔というのはちょっと心配だが、年輪を重ねなければ見せられない“独自の境地”をぜひ開拓してほしいものだ。
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