テレビ朝日が4月から放送予定だったドラマ「サヨナラ、きりたんぽ」が、“きりたんぽ”の地元などからの猛烈な抗議を受け、ドラマ開始直前に“タイトル未定”に変更された。確かに、地元民が怒るのも理解はできる。このドラマが、かつて実際に起こった「“局部切り取り”の阿部定事件」をモチーフにしているからだ。そうだとすれば「きりたんぽ」は「切りチンポ」を連想させる。怒るというより“あきれる”のが当然なのだ。もう少し“表現のしよう”があったと思う。その発想者は何んとAKB48を率いる秋元康氏である。彼は元々作詞家だ。言葉には人一倍“敏感”なはずである。もしかすると彼は、あえて「きりたんぽ」と表現したのかもしれない。そうやって世間の関心を集めて、視聴率を上げたかったのかもしれない。そして主役を演じるAKB48・渡辺麻友の“女優としての変身”を後押ししたかったのかもしれない。確かに、AKB出身者たちの“その後”は今一つパッとしていない。歌手としても、女優としても、AKBとしてではなく“個人”としては今一つ不発なのだ。この辺で“大人の女優”を育てて、もう一度AKB全体に世間の関心を呼び戻したい。そう考えたとしても不思議ではない。それならばインパクトのある“平成の阿部定事件”を描いて、世間の注意を惹きつけよう。タイトルは誰もが“連想しやすいように”「サヨナラ、きりたんぽ」が良い。秋元氏の意図は、半分、当った。確かに世間は注目してくれた。ドラマが始まる前の段階で注目されたのだ。しかも、“イメージ作戦”は成功し、誰もが「きりたんぽ」と「切りチンポ」を重ね合わせてくれた。ところが、秋元氏は地元がどれだけ名産品としての「きりたんぽ」を大切に扱ってきているか、神聖なものとして売り出しているか、知らなかった。さらに“イメージの問題”としても、二つのイメージが重ね合わされた後、食欲をそそる名産品となりうるか…見逃していたのだ。時代は、栄華を誇って来た秋元氏にもAKBにも“冷ややかな風”が吹き始めている。
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