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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


綾部ではなく又吉が、別人のように「外貌変化」


通常、外国に行って暮らし始めることで、その外貌が変化していくことはよくある。芸人ピースの綾部祐二氏がアメリカにわたって暮らし始めて何年になるのだろう。久しぶりに先日、相方であった又吉直樹氏が行っているラジオ番組に“300回特別記念”ということで、ゲストとして登場した。その後、その番組に関わるパンサー向井氏や、サルゴリラ児玉氏と共に撮影した写真が公開された。その時の写真で、多くの人の眼を惹きつけたのは、久しぶりの綾部氏の外貌ではなく、又吉氏の外貌の方だった。元々この人は長髪型だが、その長髪に加えて髭も完全に“伸ばし放題”といった感じで、文字通り「仙人」のような外貌へと変化していたからだ。コメント欄にも「仙人化が進んでいる」など驚きの印象が並ぶ。久しぶりの綾部氏の方の外貌を評したコメントはない。つまり、海外に行ったのは綾部氏の方なのに、その彼の方には“大きな変化”は感じられず、むしろ、日本に残った又吉氏の外貌に“別人のような大きな変化”を感じた人が多かったようだ。どうして、こういうことになったのだろう。わたしはここに又吉氏の“苦悩”を視る。元々この人は「お笑い芸人」として脚光を浴びた人ではない。確かに芸人“ピース”として売り出したが、その多くの功績は相方の綾部氏の方にあった。だから「その隣の長髪の奴」というのが多くの人の認識だったはずだ。ところが彼は、そのうち『火花』という小説を書いて芥川賞を受賞してしまった。それによって事実上“お笑い芸人”としての役どころが難しくなった。加えて、相方の綾部氏は日本を飛び出してしまった。こうして、又吉氏は“中途半端な文学者”として生きるしかなくなったのだ。この番組にも出ているパンサー向井氏のような器用さがあれば脚本家や構成作家として才能を発揮できるのだが、この人にはそういう器用さはない。この人の作品を観ると『火花』以外では『劇場』や『人間』くらいしか小説作品がない。芥川賞受賞から、もう結構年数がたったので、通常の作家なら、それなりの作品を発表していなければならない。もちろんベストセラーが一作あれば、暮らしていくぶんには問題ないが、仕事量としては幾分物足らない。彼は学生時代から「太宰治」への憧れがあったようだ。ただ太宰氏は作家としては優れていたが私生活では問題児だった。だから太宰とか芥川とか“生き方”として微妙な人物に憧れを抱き過ぎると、ちょっと現代では“生き辛い”感じに変化していきそうで、もっと“私生活も恵まれていた人物”に憧れた方が良いような……。
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