「single-blog.php」* 有料カテゴリ:「今日の迷信・余言・禁言」は月額1,200円で読むことが出来ます。// ざっくりとは終了 // Header画像を変更する事

今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


考えさせられる「空飛ぶタクシー」の破産申請


確かに“誰もが夢見る”未来都市の姿の一つではあった。「空飛ぶタクシー」の実用化だ。ドイツの新興企業「リリウム」は、このほど子会社2社が資金調達に行き詰って破産し、それに伴なって親会社である「リリウム」も破産申請することが明らかとなった。こうしてドイツにおいては「空飛ぶタクシー」は“夢”と消えた。クラウス・ローウェCEOは「世界各国から支援の要請がある」と語っていたようだが、結局、形にならず終わってしまったかのようである。確かに、未来都市の幻想として、空飛ぶタクシーが走っていそうではある。けれども、現実問題として考えた時、果たして「空飛ぶタクシー」は必要なのだろうか……と思ってしまう。一つには発着するにも、離着するにも、それなりのスペースを必要とする。一般自動車のように“即スタート”できるのか…という問題もある。さらに、コストが掛かり過ぎるという問題もある。これらすべてを解決できないと「飛べる」と言うだけで実用化や商用化は出来ないのだ。経済的な余裕のある人は、既に“自家用ジェット機”というものを持っていたりする。いや、そこまでいかなくても“自家用車”は持っていたりする。そういう人が「空飛ぶタクシーを使おう」と思うことがあるだろうか。いや、あるかもしれないが、少なくとも“ひんぱんに”とはならない。少なくとも、ほんとうに忙しい時には“空から街を眺めて愉しむ”余裕というのはあまりない。その速さに関しては、アメリカのような広大な国の場合には価値があるかもしれない。けれども、欧州はどこも、そんなに広い国土とは言い難い。したがって、自家用車があれば十分だ。もし、あちこち行く仕事なら、自家用ジェットを購入するか、ヘリコプターを所有するか、通常の商用飛行機を使えばいい。つまり、いちばんの問題は「タクシー」として“商用化”しようとしている点なのだ。タクシーとして普及させるのであれば、なによりも簡単で便利で日常価格であることが必要だ。ところが、このすべての部分が今のところクリアされていない。相当数普及しなければ、簡単には乗れない。したがって便利にはならない。そして価格的にも“タクシー料金”のような低価格では難しい。したがって、世界にはたくさんの“投資家”がいるが、彼らは支援したくても、現実には投資資金の回収は難しいと判断したのではないだろうか。
「ex-module-past-post-list-01.php」出力:single-post用の過去記事ループ処理

過去の記事一覧今日の迷言・余言・禁言