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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


自宅や訪問先を間違えると住人に射殺される⁉


「アメリカ」という国は、やっぱり怖い。何しろみんな銃を持っている。だから“不審者”だと誤解されれば射殺されても、文句は言えない国なのだ。さしずめ私など常に挙動不審、言動不審だから、すぐに射殺されてしまうに違いない。うーん、アメリカに居住していなくて良かった。26日、アメリカのサウスカロライナ州コロンビアの住宅街で住人から「強盗が入った」との通報が入った。すぐに警察官が駆け付けると、通報者宅の玄関前に倒れていたのは、その付近に住む20歳の男子大学生だった。自宅の場所を忘れたのか、暗くて判別が難しかったのか、酔っていて同じように視えたのか、その邸宅内に居た通報者からの銃撃で一命を失ったのだ。こういう場合、日本なら通報者も“殺人”となれば批難を受けるが、アメリカは誤って住居内に侵入してしまった方の過失を誰もが追及する。とにかくみんなが銃を隠し持っている。いざという時には身の危険を自分自身で守らなければならない。それにしても大学生はなぜ自宅の場所を忘れてしまったのだろう。もしかすると息子が学校の寮とかアパートに居る間に、親が住居を買い替えていたからか。大学生の自宅は付近にはあったが、隣ではなかったからだ。4月にもミズリー州で訪問先の住宅を間違えた高校生が、住人から狙撃されて大怪我を負った。またニューヨーク州では同じように訪問先を間違えた女性が、その住人から頭を撃ち抜かれ射殺されている。つまり、稀なことではなくて、アメリカではどんな理由があろうと、謝って他人の住宅の敷地内に入れば射殺されても仕方がないのだ。わたしは大昔、自宅内で占いを生徒さんに教えていた時、不意に扉が開いて、おばあさんが顔をのぞかせ「あのさ布団敷いて良いかい」とずかずか入ってきた。正直、何が起こったのか解からなかった。ポカンというよりもギョッとしてしまって、言葉が出ない。「ここに布団ないの⁉」重ねて、おばあさんは言った。あとで解かったのは、そのおばあさんは同じマンション2階に暮らす住人だったらしい。認知症を患い一人で出歩くので家族が困っていた。だが、わたしはその家族の方が迎えに来て「ご迷惑をおかけしました」と謝られたとき「いや、誰なのかが解かって良かったです」としか言えなかった。日本人はやさしいのだ。
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